フジテレビ系昼のニュース番組「スピーク」キャスターを務める斉藤舞子さん(33)がアナウンサーになったのはある意味、運命のいたずらだった。 慶応義塾大学経済学部に在学中は「そんなにしゃべる方ではなく、もっぱら聞き役」。就職はキャビンアテンダント(CA)を希望していたが、「当時はCAの正社員採用がなかったので」と、断念したからだ。 「きれいな日本語を仕事の中で体得したい」と思い、フジテレビの採用試験を受け、合格した。学生時代にはプロ野球球団のマスコットガールも経験した斉藤さん。しかし、入社し、厳しい現実にぶつかった。 女性アナウンサーの世界は、華やかな表舞台を与えられる人は限られることがある。「他人を押しのけることができない」という奥ゆかしい性格も災いしたのか、華々しい活躍とは距離があった時代もあった。同僚から「アナウンサーは画面に出てなんぼだ」などと言われたのは、この頃のことだ。 そんなとき