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ブックマーク / www.h-yamaguchi.net (24)

  • 「45歳定年制」を実現させたいなら - H-Yamaguchi.net

    サントリーホールディングスの新浪剛史社長が経済同友会の夏季セミナーで、45歳定年制を提唱したとして一部で話題になっている。 45歳定年制導入を コロナ後の変革で―サントリー新浪氏(時事通信2021年9月9日) 記事だけでは具体的な内容はわからないが、上記報道では「社会経済を活性化し新たな成長につなげるには、従来型の雇用モデルから脱却した活発な人材流動が必要」「会社に頼らない姿勢が必要」と述べたようなので、よくある「給料の割にパフォーマンスが悪い中高年社員を追い出して若い元気な人と優秀な一部の人だけ残したい」という類の考え方であるようにみえる。 「よくある」というのは、この種の考え方は別に珍しくも新しくもないからだ。自分に能力があると考えがちな若い社員がジョッキを片手に盛り上がる典型的な居酒屋談義のネタだ、という前者の点はひとまず措くとして、少なくとも後者の「新しくない」という点でいえば、そ

    「45歳定年制」を実現させたいなら - H-Yamaguchi.net
    nicht-sein
    nicht-sein 2021/09/11
    "45歳定年制を実現させたいならまず、「凡人」が凡人なりに45歳で新たな職に挑戦し、きちんと生きていける世の中を実現"これに関する現実的な提案がない限り単にリストラしたいだけで、何にも考えてないことになる
  • 同じ記事でも反応がちがうのは一体何がちがうんだろうか - H-Yamaguchi.net

    小ネタ。Yahoo!ニュースに「みんなの感想」というサービスがあるのはご存知の方も多いと思う。ニュースの記事とかに対して、考えさせられる、役に立つ、興味深い、誰かに教えたい、びっくりした、の5つの基準で5点満点の評価をして、それを共有するという、まあいわゆるひとつの集合知モノだ。 このサービスについて以前からひょっとしたらと思っていたことがあって、ちょっと見てみたらなんか面白そうだったので、とりあえず書いておく。別に結論とかはない。 ひょっとしたらというのは要するに、同じことを伝えている記事でも、その評価がちがったりするのではないかということ。さもありなんな話なのであらかじめ。 どの記事でもよかったんだが、時間がないので、取り急ぎ差が出そうなあたりをあてずっぽで選んでみた。中国製ギョーザ中毒事件。この件について、2008年8月18日午前10時前後に調べたもの。みんなの感想が出ているのは毎日

    同じ記事でも反応がちがうのは一体何がちがうんだろうか - H-Yamaguchi.net
    nicht-sein
    nicht-sein 2008/08/19
    単純にリンク元の紹介の仕方が違うだけじゃないのかな?
  • H-Yamaguchi.net: 人身売買の話はさ、毎日を叩いてすむ問題じゃないんだよ

    毎日新聞に味方する意図はない。 ただ、叩く先をまちがってるんじゃないの?と思うところがあるので、書いておく。「米州機構が公表した公式書類「日への人身売買の報告書」で毎日の公式サイトに掲載されたあの記事をもとにしていることが発覚」と騒いでいる人たちがいるようなんだが、少なくともその点に関してはスジちがいだ。 この点に関する怒りというのは、簡単にいうと「毎日の記事が外国の公式文書に引用された。記事の影響は大きい。歪んだ報道によって日の名誉が汚され、日女性が辱められた」といったものなのではないかと思う。それを前提として。 件のOASの報告書はこれ。2004年のこのレポートは、タイトルに「Rapid Report」とあるように、人身売買の被害者数を推測するために取り急ぎ調べたという性格のもの。ちなみにOASがいかなる組織であるかについての概略は外務省サイトに出ているのでご参照。南北アメリカ

    H-Yamaguchi.net: 人身売買の話はさ、毎日を叩いてすむ問題じゃないんだよ
  • 人前でキレるのが好きですか? - H-Yamaguchi.net

    NB Onlineに「遥洋子の『男の勘違い、女のすれ違い』」という連載コラムがあるんだが、そこに2007年6月15日付で「人と触れ合うのが好きですか?」という文章が出ている。 これにはびっくりした。ぜひ原文をお読みいただきたいのだが、もしこれがすべて事実だとすると、いくらなんでもそれはないだろう、と。 以下は書かれたものがすべて事実だとして、それを通常の日語として解釈したうえでのもの。文章は、この人が、雨の日にタクシー会社への電話がつながらないとかで怒っている場面から始まる。やっとつかまえたタクシーの運転手に、この人はいきなり八つ当たりを始める。 それまでの憤まんをたまたま乗ったタクシーの運転手にぶつけた。 「いったいどういう事情があって、タクシー会社が30分間も話し中なわけ?」 もうここですでにドン引きする人がけっこういると思う。それなりに名を知られた人ではあるんだろうが、何を根拠にこ

    人前でキレるのが好きですか? - H-Yamaguchi.net
    nicht-sein
    nicht-sein 2007/06/19
    件のサイト、一応読んだけど近づきたくなかったのでこっちにブクマ。
  • 銀行預金が返ってくることにほとんど不安を抱かないのになんで年金がもらえるかを不安に思うのだろうか - H-Yamaguchi.net

    最近「isologue」さんと「bewaad」さんとの間で沸き起こった議論のおかげで、既裁定年金と未裁定年金(過去期間)の受給権が財産権であると考えてよいらしいとわかってたいへん勉強になった(これとかこれとかこれとか)。法解釈問題についてはbewaadさんのほうが旗色よさそうで、この種の問題の「正解」はお役人さんに聞くに限るってことだな。ただこの周辺で飛び交ってるいろいろな人のいろいろなご意見とか、マスメディアからの情報とか、身の回りの人たちの話とかをいろいろと考え合わせてみると、この法解釈問題の解決によって国民の年金問題に関する不安が解消するのかどうかはよくわからない。 私は頭が悪いし知識もないので、こういうハイレベルの議論に参戦するつもりはない。代わりに、かねがね持っていた疑問について考えてみることにする。賢い方々はおそらくすでに「正解」をお持ちなんだろうが、私なりに「納得」したいと思

    銀行預金が返ってくることにほとんど不安を抱かないのになんで年金がもらえるかを不安に思うのだろうか - H-Yamaguchi.net
    nicht-sein
    nicht-sein 2007/06/11
    年金問題の根底には、政治不信、官僚不信があるのではないか、という意見。
  • 「男性をほめるのは女性の仕事」と言ってみるテスト - H-Yamaguchi.net

    の男性は女性をほめない、という話がよくある。たいてい「欧米では」と続く例のアレだ。一応「日男性はシャイ」だの「日男児は質実剛健」とかいう反論なんかもあるんだが、ごちゃごちゃやったあげく「だから日の男はだめ」と締めくくる。なんかもう展開がぜんぶ読めちゃうぐらい使い古された流れになってるわけだ。最近もこんなことをいってる人がいて、またかいとスルーしようと思ったんだが、なんかひっかかった。 そういえば自分はこのテーマで言いたいことがあったんだよなぁ、と。タッチーなテーマなんで、あくまで「と言ってみるテスト」ということでひとつよろしく。 リンク先の記事を書かれたライブドアPJの方は「個人レベルで女性をほめる日男性には全くと言っていいほどお目にかからない」と書いておられて、おそらくこれを読んだ人の3人に2人くらい(決め付けちゃおう)は「それはきっとあなたがほめられてないだけだと思うよ」と

    「男性をほめるのは女性の仕事」と言ってみるテスト - H-Yamaguchi.net
    nicht-sein
    nicht-sein 2007/05/25
    "徹底的に、ほめられない。代わりに、叩かれる。けなされる。笑われる。無視される。繰り返し、手を変え品を変え、執拗に、徹底的に"これによる絶望感、というのはわたしにも根深くある。
  • 中高年の凶悪犯罪を俗物的世代論で語ってみるテスト - H-Yamaguchi.net

    最近の凶悪事件の中には、被疑者が中高年である場合がけっこうみられるような印象がある。もちろんこういうのは大方マスメディアの伝え方によって作られる印象なのであって、全体の傾向が実際にそうである保証はまったくないのだが、少なくとも世間の注目を集める状況にあるということはいえるのではないか。これまた印象論でしかないが、ニュースとかではこれらの事例について、個々の事情にまで入り込んでそれなりに突っ込んだ情報が伝えられているように思う。 で、気になったことが1つあった。もしこれらが若年者だったら、すぐにテレビやらゲームやらの影響とかが持ち出されたんだろうなぁ、というあたりだ。やれ「過保護に育てられた世代だから仮想と現実の区別がつかなくなっている」だの「なんでもネットやケータイですまそうとする現代のバーチャル社会の光と影」だの。この種の言論は、いざネットで探そうとしてみると検索上位にはなかなかひっかか

    中高年の凶悪犯罪を俗物的世代論で語ってみるテスト - H-Yamaguchi.net
  • 中国の知的財産保護に関していくつか - H-Yamaguchi.net

    このセミナー、「商標権侵害から企業ブランドを守る方法」という副題がついている。趣旨はこんな感じ。 中国ビジネスを行なう日企業の多くが、自社商標が侵害されるリスクを経験しています。こうした中、中国の主要な省、直轄市から、商標法および不正当競争法に基づく権利行使を担当する当局幹部を招き、東京と大阪で セミナーを開催します。中国でのブランド保護の第一線で活躍する、現地取締り当局の取り組みを知る絶好の機会です。 ジェトロからのお知らせによると、直前になって突然の中止になったのは、「中国行政機関関係者の訪日が急遽中止となりましたため」だからだそうな。 理由というか、背景は当然想像がつく。最近テレビで話題になった、北京の「石景山遊園地」で日や米国のキャラクターが無断使用されていると報じられた件。日のだけならもう少し強気に出ていたのかもしれないが、ディズニー関連はやばいわけで。YouTubeには、

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  • H-Yamaguchi.net: 「非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話」

    このは、著者のフィールドワーク(というより「実体験」といったほうが適切かも)に基づいて、庶民、もっというと下層の庶民の民俗を綿密に記録している。民俗学というと柳田國男が有名だが、この人の書くものはすべて柳田民俗学に対する強烈な批判がちりばめられている。書のタイトルにある「非常民」も、柳田のいう「常民」に対する概念。そんなきれいごとなわけねぇだろアホ、みたな敵意むき出しだし、水平社運動にも関わっていたとかで思想性もけっこうアレだったりするから、主張部分は「部外者」にはちょっと引くものがあるが、それはおいといても事実部分はとても参考になる。 この赤松啓介という人は、他にも「夜這いの民俗学・夜這いの性愛論」なんかが知られているが、書にもその手の話はけっこうたくさん出てくる。「国家の品格」「美しい国」一派の皆さんのような生まれのおよろしい方々には見えなかったのだろうが、ここに描かれたような、

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  • 20代がグラビア誌を買わなくなってきている、という話 - H-Yamaguchi.net

    小学館に「Sabra」という雑誌がある。たいてい表紙に水着のお姉さんの写真が出ていて書店で手に取るにはちょっと恥ずかしかったりするが、別にそういう内容ばかりというわけでもない。先日そこのインタビューを受けたのだが、それ自体は題ではなく、そのときに編集部の方から聞いて、思わずいすから飛び上がって「ほんとすか!?」と叫んじゃった話。 「Sabra」のようなグラビア誌の読者というと、典型的に想像するのは「血気盛ん」な若者、と考えるのがふつうではないかと思う。この雑誌は1999年創刊のため私自身の20代には間に合わず、私は買ったことがないのだが、想像するに、10代は「週刊プレイボーイ」あたりだから、「Sabra」は20代かな、みたいな。そういう先入観で世間話を始めたら、ちがうのだという。グラビア誌の中心的な読者層はいまや30代から40代あたりになっていて、20代の人たちはあまり読まなくなってきて

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  • 仮想世界の「貿易統計」、SOEから - H-Yamaguchi.net

    SOEがEverquestII(アメリカのほう)で公式RMTサイト「Station Exchange」を開設したのは2005年7月だが、1年間やってみた状況をまとめた「白書」が発表された。2005年6月~2006年6月の12ヶ月間についてまとめた由。確か20いくつかあるサーバのうち2つに導入したのだと思う。 リンクをいくつか。 SOEのプレスリリース Synthetic World News「Sony Releases Virtual Trade Statistics」 CNET英語ニュース「Real-world success with virtual goods」 Raph Kosterのブログ(ここにはフルバージョンのレポートへの直リンクがあったのだが、今見たらリンクが切れてるっぽい) SOEのJohn Smedley社長のコメント。 “The Station Exchange W

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  • 選ぶ喜び、選ばない幸せ - H-Yamaguchi.net

    旅行の楽しみの大半は、その準備段階にある、と誰かが言っていた。私もそう思う。旅行準備にもいろいろな作業があるだろうが、その中でも大きな楽しみといえば、やはり、どこに行こうか、何をしようかを選ぶことではないかと思う。行きたいところはいろいろあるが、どこにするか、どうやって回れば一番楽か。ここに行くならついでにここも。あ、そういえばここにも行きたかったんだっけ。そうそうあれは絶対買わなきゃ。とまあ、そういった具合だ。もちろん、たいていは予算やら時間やらの制約があって、完全に思い通りとはいかない。ここに行ったらあそこには行けないな。これやったら完全に予算オーバーだ。ああもう1日あったらいいのに、もっと貯金しとけばよかった、と。そういう取捨選択も楽しみのうち。 旅行に限らず、何かを選ぶことは楽しい。それは夢の実現であったり、欲望の充足であったり、安心の獲得であったりといろいろだが、いずれも楽しい。

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  • いじめもゲームのせいになる、という話 - H-Yamaguchi.net

    このウェブサイトは山口 浩の個人的な考えを掲載したものであり、山口が所属ないし関係する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではない。サイトは投資の勧誘ないし銘柄の推奨を目的とするものではなく、サイトに掲載された情報(リンク先ないしトラックバック先の情報を含む)をもとにして投資その他の活動を行い、その結果損失をこうむったとしても、山口は責任を負わない。サイトの記載内容は、予告なく追記、変更ないし削除することがある。サイトに寄せられたコメントおよびトラックバックは、いったん保留した上で公開の可否を判断する。判断の基準は公開しない。いったん公開した後でも、一存によりなんらの説明なく削除し、当該IPを投稿禁止に指定することがある。 このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています(帰属 - 非営利 - 派生禁止 2.1 日)。 まずは記事から。最初の

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  • GDP速報報道を報道してみる - H-Yamaguchi.net

    This is Hiroshi Yamaguchi's personal weblog. It aims to be an incubator as well as an archive of my ideas and thoughts. Possible topics include: finance, business administration, economics, prediction markets, virtual worlds, and other issues.

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  • ヨーロッパでもメイドさんが人気?という話 - H-Yamaguchi.net

    最近は、日のマンガをほんとうにどこでも見かけるようになった。もちろん「どこでも」といっても、自分が出かけたところしか知らないわけで、世界のほんの一部でしかないのだが、大きな屋だとたいてい「Manga」のコーナーがあり、そうでないそこらの雑貨屋のを並べた棚でも、けっこうマンガが置いてあるところは多い。 これまた当にわずかな例しか知らないわけだが、それでも人気のマンガは国によって多少異なる傾向がありそうに思える。万国共通なのは「ドラゴンボール」、「犬夜叉」、「らんま1/2」「NARUTO」「ONE PIECE」あたり。まあ格闘・冒険系とでもいおうか。「名探偵コナン」も負けてはいない。アメリカだとけっこうそのスジの人が多いからか、そういうのだけではなくて「NANA」とか「のだめ」とかみたいな新しめの作品もあるし、ちょっと大きめの書店ならかなりマニアックな作品まで含めてよりどりみどり。ヨー

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  • 教育改革は急務である、という話 - H-Yamaguchi.net

    近日中に成立するであろう安倍新政権では、教育改革をひとつの目玉にするらしい。「美しい日」を実現するために最も大切なもの、ということなんだろう。なるほど。「美しい日」は「美しい日人」がいて初めて成立する。教育はその要だ。考えてみれば、これまでの教育など、なきに等しかった。今こそ徹底的な教育を施して、一から叩き直さなければ。 誰をって?決まってるじゃない。大人を、だ。 学校の教員たちは認めたがらないだろうが、そろそろはっきり認めておいたほうがいいように思う。いっちゃなんだが、教育において、学校やその教員のできることなど、当に限られている。少なくとも、知識以外の教育についてはそうだ。確かに世の中には、夜回り先生やらヤンキー先生やらといった、非常に立派な先生方がいらっしゃって、そういう人は多くの迷える子供たちを絶望の淵から救い、希望の種を植え付け、その後の人生を大きく変えてしまうような、大

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  • 問題の本質は、金利とか生保とかではないと思う - H-Yamaguchi.net

    このウェブサイトは山口 浩の個人的な考えを掲載したものであり、山口が所属ないし関係する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではない。サイトは投資の勧誘ないし銘柄の推奨を目的とするものではなく、サイトに掲載された情報(リンク先ないしトラックバック先の情報を含む)をもとにして投資その他の活動を行い、その結果損失をこうむったとしても、山口は責任を負わない。サイトの記載内容は、予告なく追記、変更ないし削除することがある。サイトに寄せられたコメントおよびトラックバックは、いったん保留した上で公開の可否を判断する。判断の基準は公開しない。いったん公開した後でも、一存によりなんらの説明なく削除し、当該IPを投稿禁止に指定することがある。 このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています(帰属 - 非営利 - 派生禁止 2.1 日)。 いわゆるグレーゾーン金

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  • 小画面革命 - H-Yamaguchi.net

    まずは、音楽を持ち歩くようになったのウォークマン以降、と大胆にも言い切ってみる。ソニーが初代ウォークマンを発売したのが1979年。それまでもポータブルラジカセ(ラジカセって懐かしい響き)とか、ポータブルラジオとかはあったが、携帯性とか、音質とか、いろいろ問題があった。しかし何よりも大きなポイントは「習慣」だ。歩きながら音楽を聴く、つまり「音楽を持ち歩く」という習慣。ほとんどの人には、これはなかった。ウォークマンによって、われわれは教えられたのだ。「歩きながら音楽を聴いてもいいんだ」と。要するに、ウォークマンの革新はハードウェアでも(狭義の)ソフトウェアでもなく、使用者のマインドセットのシフトにあった、ということだ。 で、覚えておこうと思ったのは、今似たようなことがリアルタイムで起きているのではないか、という感覚。今私たちが身に付けようとしている習慣は、「動画を持ち歩く」ことだ。 折りしもア

    小画面革命 - H-Yamaguchi.net
  • H-Yamaguchi.net: メールの流儀に関するささやかな「発見」をした話

    私は携帯電話のメール機能をほとんど使わない。PCメールを携帯電話からやりとりする(リモートメール、とかいうのだろうか)ことはあるのだが、それすらも自分から送るのは最小限にしている。理由は簡単で、打ちにくいからだ。あんな小さいキーボードで打てるわけないじゃん、と書いたあたりでもういまどきの人には「なんだこいつ」と思われているにちがいない。慣れた人が高橋名人ばりの速さで携帯メールを打つさまには、正直驚愕する。要するについていっていないのだ。 以上を前提として。 今回「発見」したのは、PCの電子メールを書くときの流儀が、私たちの世代と今の若い世代とではちがっている、という話だ。何いってるのあたりまえじゃん、となるのだろうが、とりあえず補足する。 私の世代だと、電子メールといえばPCで送受するものとして覚えた。メールを書くときに手としたのは紙で書く手紙だ。電子メールができる前は、PC(とかワープ

    H-Yamaguchi.net: メールの流儀に関するささやかな「発見」をした話
  • 「憎悪の表出」としての保守、という話 - H-Yamaguchi.net

    内容は、まあタイトルから想像がつくとおり。とはいえこれだけではさすがにわからないと思うので、出だしの段落を引用してみる。 この十年は戦後保守の最盛期だった。保守的な言説が広範に浸透し、日政治基軸は確実に右にシフトした。だが、皮相な盛況の影で、思想内容の空疎化が進んでいるのではないか。九〇年代末辺りから保守陣営内で囁かれはじめた危惧が、いま現実の危機として露呈しつつある。 もともと保守には「アンチ○○」といった具合の「仮想敵」が必要であるが、90年代以降それが失われたために再構築を強いられた。努力はされたものの、皆が一致しうる「敵」が見出せず、またその基盤を支える社会構造もゆらいできたため、次第に細分化、断片化する様相を見せている、という。もはや保守の美点であった現実主義すらも失い、「平和さえ唱えていれば、それが実現すると信じた空想的平和論者の姿勢と瓜二つ」と喝破される状況、なんだそうだ

    「憎悪の表出」としての保守、という話 - H-Yamaguchi.net