TBSラジオ『アフター6ジャンクション』のコーナー「週刊映画時評ムービーウォッチメン」。宇多丸が毎週ランダムに決まった映画を自腹で鑑賞して生放送で評論します。TBSラジオ『アフター6ジャンクション』のコーナー「週刊映画時評ムービーウォッチメン」。宇多丸が毎週ランダムに決まった映画
よくきたな。おれは逆噴射聡一郎だ。おれは毎日すごい量のテキストを書いているがだれにも読ませるつもりはない。しかし今回、真のオリジナルR・P・Gコンテンツである『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の映画がダンジョン&ドラゴンではなく「S」のついた真の男本来の姿で日本公開されることを知ったおれは、日本独自の腰抜けプロモの数々を真の男本来のWILLセーヴィングで切り抜け、無事にTOHOアンダーダークにたどり着いたとゆう寸法だ。 逆噴射聡一郎先生プロフィール:社会派コラムニスト。昔からダイハードテイルズ・マガジンに時々寄稿してくださいます。 おれは震え上がるまず最初に、おれは映画館に行くまで、今回の映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に対して、何ひとつ期待していなかったと正直に言っておこう。どうせ今回も、以前のSなしD&D映画に毛の生えたような安っぽい腰抜けライドショーのような仕上がりで、それを観た日本配給会
2月13日に発表された10日~12日 の全国動員集計(興行通信社調べ)によると10位にランクイン。ミニシアター系にもかかわらず多くの人が劇場に足を運び、好調なスタートを切りました。 コラムニストの故・高山真さんの自伝的小説を映画化した本作について、ゲイライターのサムソン高橋さんに綴ってもらいました。(以下、サムソン高橋さんの寄稿です。) 『エゴイスト』の映画評の話をいただいたが、その時期が公開直前だったため、外国特派員協会という特殊な場所での試写となった。 丸の内ど真ん中の立派な会場、ふかふかの絨毯(じゅうたん)、半数を占める外国人記者と残り半数は文化的偏差値の高そうなマスコミ関係者、という普段の自分(赤羽の肉体労働バイトおじさん)からはかけ離れた環境にとまどいながら、それでもコロナの関係か隣人と微妙な距離の客席と遠くで小さく光るスクリーンに、おそらくこの会場にいる他の誰も思い浮かばない連
散々Twitterなどで議論されているアニメ「バブル」を見た。「バブル」は絶対に成功するという前提で作られている映画だった。 「ヒカルの碁」「DEATH NOTE」を手掛けた漫画家の小畑健がキャラクターデザインを担当。脚本は「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄。監督は「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」の荒木哲郎、音楽は「プロメア」の澤野弘之。アニメーションは「王様ランキング」「Vampire in the Garden」のWIT STUDIO。OP主題歌は呪術廻戦の《Eve》!! 声も豪華!主演は『HiGH&LOW THE WORST』の志尊淳、広瀬アリスが助演。ヒロインはTikTok歌い手のりりあ。その他に宮野真守・梶裕貴・畠中祐ら豪華声優陣が出演。 真ん中が志尊淳さん映画だけじゃない!マルチメディアで「バブル」を展開!あらゆる層にリーチします!まずはジャンプ+でコミカライズを連載!さらに
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 現在、アニメ映画「君は彼方」が公開されている。先に申し上げておくと、その評判は現在Filmarksで5点満点中2.2点、映画.comでは5点満点中2.0点ととてつもなく悪い。あまり話題にもなっておらず、その存在を知らなかったという方もいるだろう。 映画「君は彼方」予告60秒映像 しかしながら、この「君は彼方」はあまりに見どころが多すぎる、令和に誕生したアニメ映画の極北かつ大珍作という意味で、むしろ好事家にはたまらない内容だった。 「今までに見たことがない映画を見ている」という感覚は「TENET テネット」をはるかに超えており、2020年の狂気を感じた問題作は「キャッツ」(関連記事)と「がんばれいわ!!ロボコン」(関連記事)でお腹いっぱいと思っていたら、年末にさらに突き抜けたものが待っていたのである。 ここからは、具体的な「君の彼方」
クリストファー・ノーランの作品には、人間が孤立してしまうことへの屈折した美学がある。 例えば『メメント』(2000年)では、10分しか記憶を保てない男が、過去の自分の行動を忘れてしまっているがために永久に満たされない妻殺しの犯人への復讐に衝き動かされ続ける。あるいは『インターステラー』(2014年)では、人類滅亡を打開する策を見つけるべく外宇宙へと旅立つ父と、地球でその帰還を待つ娘のドラマを軸とするが、冒頭で起きた超常現象がじつは量子世界に辿り着いた父からのメッセージだと判明する。それによって滅亡は免れたものの、再会した娘は父よりも遥かに年老いてしまっている。『TENET』同様のスパイ映画である『インセプション』(2010年)にしても、多重構造の夢の世界から帰還した主人公が本当に現実の世界に戻って来れたのかを曖昧にしたまま終わる。 こうしたノーランの孤立へのオブセッションは物語にのみ見られ
(本稿は2016年3月10日に「ASREAS」様に出稿した原稿を再編集したものです。) 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がアカデミー賞最多の6部門賞を受賞した。心から祝福したい。僕の中で「マッドマックス」は2015年の作品の中では明らかにベスト・オブ・ベストだし、火を噴くギターをかき鳴らしながら監督・脚本・出演者・美術技術あらゆるスタッフを祝福したい気持ちでいっぱいだ。 さて、「マッドマックス」が最高の映画であることは既に論を待たない自然科学的な事実として広く人類社会に知られているが、その内包するテーマに関する理解はいまいち社会全般に──特に日本においては広まっていないように思える。 無論「作者の死」などという概念を持ち出すまでもなく、作品の解釈は観た人たちひとりひとりが見出していくべき自由なものであるわけだが、一部の党派的思想に偏った解釈があまりに幅をきかせており、作品の内包してい
HiGH&LOW THE WORSTは、クローズ・WORSTシリーズへの愛とリスペクトによって形作られた最高のハッピーエンドであり祝福であるっていう話をします。 (アクションがまた限界を超えてきたとかハイロー最新作として見ても勿論素晴らしいとか鬼邪高の特に定時三人本当にありがとうございましたとかはちょっと割愛します。一万字でおさまるかわからないし) パンフとかインタビューとか読んでないんで、読んで思うところあったらまた何か書きます。 よかった。とにかくよかった。 物語に感動するというよりも、すごく難しい立ち位置が要求されるものに対して、すごくいいものを作ってくれたことに対してエンドロールで涙が出てきた。 ハイローシリーズの続編であり鬼邪高のスピンオフでありクローズシリーズとのスピンオフでありというだけでも盛り沢山なのに、新キャラが続々出て映画からのキャラも出て、それで2時間少しに収まるって
多分ジョーカーを見てきた人じゃないと意味が分からないから注意 「愛が欲しい、ハグして欲しいだけなんだよ」とか「誰も俺を見ちゃいない」とか「俺が倒れていても踏みつけるだけだろう。その点あの三人(アーサーが最初に打ち殺したDQNリーマンたち)はトーマスウェインが悲しんでくれるから幸運だ」と、こんなニュアンスの発言が多いジョーカーことアーサーフレック。 人の情みたいなものを切に欲しているのがよくわかります。 だからこそ、思う。 なんでお前、小人症の男性ともっと仲良くしようとしなかったんだよ!!あいつ良い奴だったじゃん!!! いやわかってるですよ。 アーサーお前あの小人症の男性見下してたな? 上記に挙げたように、発言から誰かに存在を認めて欲しいのは分かるんですが、そのやり方が近所の美人なシングルマザーをストーキングしたり、金持ちなオッチャンに息子を名乗って会いに行ったりと、なんやかんや相手を選んで
私の名前はダブル手帳(@double_techou)。身体障害者手帳1級(重度脳性麻痺)と精神障害者手帳3級(発達障害)を持っていることから思い付いた安易なペンネームを使って執筆している。生まれつき歩くことができず、背筋は湾曲し、右手も自由にならないため、電動車椅子で生活している。先日、私は大ヒット中の映画『ジョーカー』を見てきた。 *編集部注……この記事はネタバレを含みます。この記事は、記事中の行為を推奨するものではありません。 ジョーカーはコメディー映画だ 「ジョーカー」は言うまでもなくコメディー映画であるが、その中でもこれだけのハッピーエンドを迎える作品は珍しいと言えるだろう。以下、この映画のあらすじを簡単におさらいしたい。 主人公アーサーは、脳に障害を持つ貧しい道化師である。年老いた母親を介護しながらの暮らしは決して楽なものではない。おまけに、職場では同僚にからかわれてばかり。しか
「天気の子」、やっと見た。 うん、ブロガーとしてはめっちゃ遅い。前前前世から来たのかよってくらい遅い。「遅いよ」と君は怒るかもしれない。うるせえな。これでもやれるだけ飛ばしてきたんだよ。 はい、ということで、乗り遅れた感があるので何も語らないつもりだったのですが、見たら感想が溢れすぎたので語ります。心が身体を追い越してきたのです。 感想を一言で言うなら、もうね、「鬼ポップ」。これに尽きる。すごすぎ。新海誠、あっぱれだわ。ここまでやられるともう絶対文句言えない。 「君の名は」を見たときは、僕正直文句がいっぱいあったんですよ。新海誠の路線これでいいんですかと。秒速5センチメートルとかで確かに見せた「叙情性を丁寧に描き出す芸風」を捨てていいんですかと。 でもね、「天気の子」を見たらもう何も言えなくなりました。お前そういう感じで行くんだな。覚悟決まってるんだな、かっけえな、と。分かったよ新海誠兄ィ
前回の玖足手帖は! nuryouguda.hatenablog.com お金をくれたのは、わりとその筋では有名なブロガーの人です。なんかすごい天気の子に感動されたそうで、見てほしいらしい。 そんなにすごい映画なのか??? なんか、厭世的で脳内妹に耽溺している僕の感想が気になるらしい。そうなんだ・・・。 そして炎上して僕のブログでは多い方の87ブクマ付いた。アクセスもそこそこ伸びた。 お前らさあ・・・。そうやって無職を玩具にしたんならこの記事もブクマしろよな…。(吉本興業仕草) ネットの顔も知らない人間からも金を貢がれて映画を鑑賞する私は天才である!もっと私を崇めろ!!!!私にはそれだけの力がある!!!! そういう冗談といいますか、和ませるといいますか 読者登録はこちらからじゃい! ほしい物リスト。 http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/6FXS
あらすじ森嶋帆高は16歳で、故郷の家族や学校が嫌になり、突然東京へと家出してきました。 生活するために何とかバイトを探すのですが、学生証を持たない未成年を雇ってくれるところなどあるはずもなく途方に暮れていました。 そんな時、ひょんなことから知り合った須賀圭介という男を尋ねます。 彼は未成年の帆高を快く受け入れてくれ、住み込みで働かせてくれることとなりました。 彼は仕事で「オカルト雑誌」の記事を書くべく、取材を重ねるのですが、その中で「100%の晴れ女」の存在に辿り着きます。 ある日、仕事に向かっていた時、彼は男に売春を強要されそうになっている少女を目撃します。 咄嗟に助けに入りますが、大人の男に歯が立つはずもなく、押さえつけられてしまいます。 何とか彼女をつけようと、彼はゴミ箱で偶然拾っていた拳銃を取り出し、発砲します。 その少女の名前は天野陽菜で弟と2人暮らしをしているためにバイトをして
人類で初めて『片思いブラックホール』の撮影に成功した、世界の秘密に触れる映画である 映画館で何かが起きていると気がついたのは、ゴールデンウィーク明けだったと思う。アベンジャーズエンドゲームと名探偵コナンとキングダムという、ゴジラモスラキングギドラみたいな組み合わせのブロックバスター映画三大怪獣史上最大の決戦は、劇場で彼ら以外のあらゆる映画を虐殺しまくった。各映画館最大級のホールを占有するだけでは足りず、巨大な肉食獣が獲物を食い殺すような獰猛さと残忍さで、小規模中規模のヒット映画から劇場を奪い去って2ホール同時上映を行い(劇場によっては3作が同時にである)多くの佳作映画が打ち切りに追い込まれていった。 『愛がなんだ』という日本映画の予告編は何度か見ていた。成田凌は良い俳優だし、時間があったら見に行こうかなと考えつつ、なんだか地味そうな恋愛映画だし、何しろコナキンエンドの三大怪獣を見なくてはい
ついに『エンドゲーム』を鑑賞してしまった。昨年の2018年で、MCUは10周年。11年目に到達したこの2019年、晴れてひとつの「終わり」を迎える。 この「終わり」は、単にラスボスを倒してお話が終わる、という意味ではない。前人未到の、もはや「最も成功した映画シリーズ」とも言われるユニバース構想が、ついに辿り着いた到達点なのだ。遠い島国の一介のオタクとして、このユニバースを追い続けてこれたことを、今は何より幸せに思う。 ポスター/スチール写真 A4 パターン18 アベンジャーズ/エンドゲーム 光沢プリント 出版社/メーカー: 写真フォトスタンド APOLLO メディア: この商品を含むブログを見る 『アベンジャーズ / エンドゲーム』は、前作『インフィニティ・ウォー』の「その後」から幕を開ける。サノスによって、生命の個体数が半分になってしまった世界。幾度となく世界を危機から救ってきたヒーロー
映画『カメラを止めるな!』観てきました。 どうだったか?っていうと、かなり面白かったです。 確かに、面白かったんです。ですけど…。 どうもね、な~んか通常とは違うんですよ、私が感じた「面白さ」の中身が。 それでちょっと考えてみました。 私自身の脳内で何が行われていたのか? 本題に入る前に、まずはザックリと紹介。映画『カメラを止めるな!』とは? INTRODUCTION 監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの《シネマプロジェクト》第7弾作品。短編映画で各地の映画祭を騒がせた上田慎一郎監督待望の長編は、オーディションで選ばれた無名の俳優達と共に創られた渾身の一作だ。 脚本は、数か月に渡るリハーサルを経て、俳優たちに当て書きで執筆。他に類を見ない構造と緻密な脚本、37分に渡るワンカット・ゾンビサバイバルをはじめ、挑戦に満ちた野心作となっている。 2017年11月 初お披露目となった6日
MCUシリーズ1作目の『アイアンマン』を劇場で観てから、早くも10年。 アイアンマン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2015/08/28 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (3件) を見る あの頃、下宿で暮らす大学生だった自分も、気付いたら結婚して子供までいるアラサーになっていた。短いようで早い10年間、絶え間なく新作を世に送り出し、そのクロスオーバーに余念のなかったMCUが、ついに「終わり」に向かって明確な舵を切った。ここまで膨れ上がったコンテンツがその決断を下す素晴らしさといったら。感無量である。 Avengers: Infinity War (Original Soundtrack) アーティスト: Alan Silvestri 出版社/メーカー: Hollywood Re
広がりきった『HiGH&LOW』シリーズという巨大な風呂敷をいかにして畳むか……。この難しい課題に、文字通り「爆破する」というハイローにしかできない回答で応えたのが『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』である。 日本一金と労力が投入されたヨタ話、ハイロー ハイローこと『HiGH&LOW』は、EXILEや三代目J Soul Brothersなどが所属するプロダクションであるLDHが製作する異常なエンターテイメントである。映画、ドラマ、コミック、ライブなど様々な表現方法でハチャメチャにキャラが立ったイケメンの不良とヤクザの抗争劇を描き、その内容の尖り具合とゴージャスさとその他諸々の魅力で、もともとのLDH系アーティストのファン並びに各方面のオタクのハートを鷲掴みにしてきた。 物語の舞台は多分日本みたいな国にあるSWORD地区と呼ばれるエリア。かつてMUGENと
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