「物語を探しに」第15回「マイジャパン症候群」をお届けします。第14回「小浜へ」はこちら 「izakaya」こそが「本物の」英語 英語圏の国々から日本に渡ってきて、しばらく住み続けている人と英語で話すと、アメリカやイギリスでは聞くことのない言葉が会話に出てくる。多くは日本語から借りた単語だ。たとえば日本語の「コンビニ」は英語の「convenience store」に由来するのだが、日本に暮らしている英語話者がローソンやファミリーマートのことを「convenience store」と呼ぶところを見たことがない。日本語ができようができまいが、みんな自然に「conbini」と言っている。短くて言いやすい。それに、似たようなビジネスとはいえ、「convenience store」が呼び起こす、アメリカの田舎の交差点にガソリンスタンドと併設されている小汚い場所のイメージと、「conbini」という、