1リーグ構想に端を発した合併騒動、新球団発足と揺れに揺れた04 年日本球界。その騒動の過程で「ファンあってのプロ野球」という意識が(今さらながらに)芽生え、声高に「ファンサービス」が叫ばれ続けた。サイン会、撮影会の実施、ファン参加イベント、野球教室の開催……。連日、繰り広げられる「ファンサービス」報道の数々。 さて「ファンサービス元年」の05年。去年までの反省を踏まえ「ファンあってのプロ野球」というものが、球団の中でどの程度意識されているのか? その指標として最もわかりやすいのが、各球団のファンクラブなのではないか? そこで私は、さっそく12球団すべてのファンクラブに入会した。もっとも、年齢制限があったため、ドラゴンズは高校生までの「ユース」コース、カープは65歳以上の「シニアカープ」に入会した。取材用ということでご勘弁願いたい。 おおむね、ファンクラブ会員オリジナルのキャップ(オリックス