映画「ローマの休日」で、主人公が腰掛けたことで有名となったローマの「スペイン階段」では景観を守るため、階段に座ることが禁止となり、観光客が映画のワンシーンを追体験できない状況となっています。 しかし近年、あまりに多くの観光客が訪れ階段に長い間滞在し、食べこぼしやゴミ捨てが問題になったことから管理するローマ市は、景観を守るため、階段で座り込むことを禁止する法令を定め、今月から取締りが始まりました。 周辺では警察官がパトロールを行い、座り込んでいる観光客に立ち上がるように声を掛けていました。 法令を守らない場合、最大で400ユーロ、日本円でおよそ4万8000円の罰金が科される可能性があるということです。 訪れた観光客からは「疲れて座っている子どもまで立ち上がるように言われていた」と不満の声が上がっていて、観光客が映画のワンシーンを追体験できない状況となっています。