日本学術会議が推薦した候補者6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題をめぐり、学術会議に関して誤った情報が、著名人や記者らによって次々とインターネットやTVを通じて発信され、あたかも事実のようにとらえられて拡散している。専門家は「発信者側が正確な情報を事実に基づき発信するよう努力するとともに、受け取り側も真偽を見極める力をつけていく必要がある」と指摘する。(望月衣塑子)
日本学術会議が推薦した候補者6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題をめぐり、学術会議に関して誤った情報が、著名人や記者らによって次々とインターネットやTVを通じて発信され、あたかも事実のようにとらえられて拡散している。専門家は「発信者側が正確な情報を事実に基づき発信するよう努力するとともに、受け取り側も真偽を見極める力をつけていく必要がある」と指摘する。(望月衣塑子)
裁量労働制に関する厚生労働省調査に不適切なデータ処理があった問題で、調査に当たった労働基準監督官の男性が二十四日までの共同通信の取材に「一社当たりの調査時間を約一時間半とする内規に従ったが、(私の場合)十分な時間が取れなかった。結果的に調査がずさんになってしまった」と証言した。 この調査を巡っては、これまで不自然な数値が二百件以上見つかっているが、実際に担当した監督官が調査手法の不備を証言するのは初めて。全国約三百二十の労働基準監督署が一万一千五百七十五事業所を調査したが、不十分な調査の一端が浮かび上がった。 問題となっているのは「二〇一三年度労働時間等総合実態調査」。裁量制の拡大など働き方改革関連法案の一部は、この調査を踏まえた政府の審議会の議論を経て作成された。安倍晋三首相は全データの精査を指示しているが、調査全体の信頼性に疑義が生じれば法案そのものの正当性が問われかねない。
(上)金色に輝く炎のオブジェ(アサヒグループホールディングス提供)(下)姿を消した炎のオブジェ(11月17日撮影)=東京都墨田区で アサヒビールのグループ本社ビル(東京都墨田区吾妻橋)の隣、「スーパードライホール」屋上に飾られている巨大な「炎のオブジェ」が現在、塗り替え工事のため姿を消している。独特の形状から、いろいろなものを想起させ、子どもたちに人気の「物体」だけに話題を呼んでいる。 (井上幸一) アサヒグループホールディングスの広報担当者によると、日差しの影響や経年劣化で色あせしたための塗り替えで、同様の工事は二〇〇五年に続き二回目。十月から囲いで覆い始め、天候不順で当初の計画より工事はやや遅れているが、十二月十四日には終了予定という。あと三週間ほどで、輝きを取り戻した勇姿が再び姿を現す。
科学をテーマにした新書「ブルーバックス」(講談社)が今年、創刊五十年を迎える。先端科学を真正面から扱う硬派の本なのに、総発行部数は七千万冊を超える。長続きの秘訣(ひけつ)を探ってみた。 (榊原智康)
街のどこにも本屋さんがない。そんな市町村が増えている。首都圏でも、筑波研究学園都市に隣接する茨城県つくばみらい市が、全国に四つある「書店ゼロの市」の一つに。一方、北海道留萌(るもい)市では官民一体となって書店を誘致し、ゼロから抜け出すなど、新しい動きも出始めている。 (中村陽子、写真も) 「本をどこで買いますか?」。つくばみらい市内のつくばエクスプレス(TX)「みらい平」駅前。立ち話をしていた三十代の主婦二人に質問すると「ないんですよ、本屋さんが」と、顔を見合わせてうなずいた。「引っ越してきてびっくりしました。大の読書家の夫は、車で隣の守谷市まで買いに行ってます」 二〇〇六年に伊奈町と谷和原村が合併したつくばみらい市。みらい平駅から都心の秋葉原駅まで、〇五年に開通したTXで最速四十分というアクセスの良さもあり、六年間で人口が一割以上増えて四万六千人余になった。ところが近隣の市に大型書店がで
のどかな田園と海岸線を走る、ひたちなか市のローカル鉄道「ひたちなか海浜鉄道湊線」は、東日本大震災で大きな被害を受け、運休が続く。経営難から第三セクターとして再出発し、軌道に乗り始めたところだった。地元から運行再開を望む声が強く、社長の吉田千秋さん(46)は「めげているわけにはいかない」と前を向く。 (近藤統義) 海浜鉄道湊線は、JR常磐線と接続する勝田駅と、海水浴場のある阿字ケ浦駅を片道三十八分で結ぶ全長一四・三キロ。沿線には、温泉や那珂湊おさかな市場など観光施設も多い。利用者の半数以上が地元の通勤、通学客だ。 開業は一九一三年。かつて茨城交通が運行していたが、経営難で二〇〇八年に第三セクターの運営で再出発。その際、民間公募で社長に決まったのが吉田さんだ。富山県の三セク鉄道「万葉線」を立て直した実績を買われた。国内現役最古のディーゼル車両など複数のレトロ列車を運行したり、駅にすみついた猫の
こわばった表情から強い危機感が伝わる。十二日午前六時すぎ。「半径十キロに避難地域を拡大」「1号機中央制御室で放射線量上昇」「発電所正門の線量は通常の十倍」−。原発の安全規制を受け持つ経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は、矢継ぎ早に深刻な事態が続いていることを伝えた。
都営地下鉄で走行中も携帯端末が使用できるよう、年内に環境整備されることが決まったのは、ソフトバンクの孫正義社長が短文投稿サイトのツイッターに提案し、東京都の猪瀬直樹副知事が即応した結果だ。両者の正式な合意までわずか六日間。ツイッターという新たな交流手段が、一気に成果を生んだようだ。 孫社長がツイッターに書き込んだのは十五日夜。「地下鉄でもメールなどできるように、携帯のアンテナ工事(工事費当方負担)を許可いただきたくお願いします。都民の皆さんのご意見はいかがですか?」
二〇〇八年の無差別殺傷事件を受け、休止している東京・秋葉原の歩行者天国が、来年一月にも再開する見通しになったことが、警視庁関係者への取材で分かった。十二月中の都公安委員会に諮る。 再開をめぐっては、地元町会や商店街の代表らでつくる検討会で協議。当初は、今年の夏休み中の再開を目指していた。地元の計画では過激な路上パフォーマンスを注意したりする地元の巡回員が手薄になる時間帯があることなどに警視庁側が難色を示していた。 警視庁と千代田区、地元住民が再検討した結果、路上パフォーマンス対策では、一定数の巡回員が常時、見回りする計画に見直された。一部に再開に慎重な意見のあった地元住民の理解も得られたとしており、警視庁は再開に必要な環境が整ったと判断した。
電気製品店が軒を並べ、近年は「オタク文化」の店が集まる東京・秋葉原の「秋葉原ラジオ会館」が、老朽化のため来年夏をめどに閉館し、建て替えることが決まった。ビル所有会社が二十二日午前、テナント説明会で明らかにした。半世紀にわたり「アキバ」の顔として親しまれてきた「ラジカン」は、二〇一三年にも装いを新たに再出発する。 (中山高志) ビル所有会社によると、ラジオ会館は一九六二年、秋葉原初の高層ビルとしてJR秋葉原駅前に建設され、七二年に増築されて現在の姿になった。地上八階、地下一階建てで、延べ床面積は約一万平方メートル。現在は二十三店舗が入居している。 オープン当初は家電、電気製品の店が多かった。その後はオーディオ、パソコンなど、時代の流れとともにテナントの主流も変化。近年はフィギュア(人形)やトレーディングカード、関連書籍などを販売する店が増えた。 一方、築後約五十年が経過したビルは老朽化が目立
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く