東京電力は21日、福島第一原子力発電所2号機の取水口付近から海に流出した高濃度汚染水の総量に関する推計を発表した。推計によると、今月1日から、地盤凝固剤の注入などによって流出が止まった6日までに約520トンが海に流れ込んだとみられる。汚染水に含まれていた放射性物質の総量は、ヨウ素やセシウムなどの合計で約4700テラ・ベクレルに上った。 2号機取水口付近では、海水中のヨウ素131の濃度が一時高い数値を記録していたが、19日の測定で1ミリ・リットルあたり47ベクレルにまで低下した。15日から18日にかけては、同200ベクレルを超える数値を記録していた。東電では、一時的に数字が上がった原因について引き続き調査を進める。