何かをしてもらうためにお金を払うのがビジネスだとするならば、当然ながら何かをやり遂げてくれる人をプロと見込んで発注するわけです。「きっとこういう仕事を求めるクオリティで実現してくれるだろう」と値踏みをするのが履歴書に書かれた学歴や職歴、スキルです。しかし、40代になってなお学歴に縋る、どこそこの大企業に勤めた、どの役職であった、というのは果たして本当にその中年の「仕事の品質保証」になるのでしょうか。そういうカタガキは仕事の品質とあまり関係が無くなり、取引先や企業組織や部下が求めるものは仕事に対する姿勢やこだわり、あるいはビジネス、社会に対するものの考え方へとどんどんシフトしていく。それがこれからの中高年が向き合うことを余儀なくされる環境の変化だと強く感じます。[文春オンライン・「負け組」50代の漂流・山本一郎] ITが事業の合理化や生産性を支える基盤であるという考え方は、もはや過去のものに