仮設住宅で黙とうささげる およそ1100人が犠牲になった宮城県東松島市では、今も仮設住宅で生活する人たちが地震発生の時刻に合わせて黙とうをささげました。 宮城県東松島市の矢本運動公園仮設住宅には、およそ400世帯1200人が暮らしていて、4日は地震の発生時刻を前に10人ほどの住民が集まりました。 そして、午後2時46分に市の防災行政無線で黙とうを呼びかけられると、集まった人たちは静かに手を合わせて黙とうをささげました。 東松島市の大曲地区で津波に巻き込まれた高橋咲子さん(76)は、「二度とこういうことが起きてほしくないと思って祈りました」と話していました。 また、津波で息子と孫夫婦を亡くした熱海秀子さん(80)は、「家族や亡くなった多くの人のご冥福を祈りました。新しい生活は始まりましたが、自分はもう年なので、どうなるか分からないという気持ちです」と話していました。 FMラジオ局が町民の思い