今年のカンヌ映画祭パルムドールを獲得したアピチャッポン・ウィーラセタクン監督 12日間にわたって開催されたカンヌ映画祭が、5月23日のクロージング・セレモニーを持って終了した。今年のコンペティションの総合評価は例年に比べると低い、というのが批評家たちの共通の意見だが、傑出した作品がなかったわけではない。そのなかで最高賞のパルムドールに輝いたのは、ユニークさで群を抜いていたタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督による『Uncle Boonmee who can recall his past lives』。幽霊の存在や輪廻転生を信じる監督が、そうしたテーマをミステリアスでユーモラスに描いた作品だ。パルムドールにしては意外な選択だが、審査員長がティム・バートンだけにこうしたサプライズがもたらされるのでは、という予想に沿う形となった。彼の作品を初めて観たというバートンは、「奇妙にも美しい夢の
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