ついに『三体X 観想之宙』が発売となりました! もうすでにお手にとっていただいている方もいらっしゃるでしょうか? 早川書房公式Twitterでは、書店さんでの店頭展開をリツイートでご紹介しています。ぜひ覗いてみてくださいね! 本日は訳者のひとりである大森望さんによる訳者あとがきを再録します! 訳者あとがき大森 望 お待たせしました。宝樹(バオシュー)『三体X 観想之宙(かんそうのそら)』の日本語版をお届けする。本書は、アジアSF最大最高のヒット作にして世界SFの歴史を変えた傑作、劉慈欣『三体』に始まる壮大な物語の(すくなくとも現時点で商業出版されている単行本としては)最後の一冊である。あの物語のつづきはもう読めないのかと《三体》ロスに陥っていたファンにとってはまさに干天の慈雨。渇きを癒やすと同時に、「あれはいったいどういうことだったんだろう」と頭の片隅に残るもやもやを(かなりの程度まで)解