独立行政法人 情報処理推進機構(略称:IPA、理事長:藤原 武平太)は、2005年9月20日世界で初めてストリーム暗号(携帯情報機器の無線通信などに使用される暗号)「Toyocrypt」(以下、Toyocryptという。)の解読に成功しました。 「Toyocrypt」は、2000年当時、実質的に永遠に解けない暗号として電子政府推奨暗号候補として提案されましたが採択にいたらなかったものです。近年、欧米亜の暗号に係る国際学術会議において、世界的な研究者間でこの暗号の解読可能性がひとつの主要な論点となっていました。新たに代数的攻撃手法を適用することで理論的に解読可能との研究結果が発表されるなど注目を浴びていますが、解読には高度なプログラミング能力と高速のコンピュータが必要なため、計算機を利用して実際に解読した実証例は皆無でした。 IPAは、代数的攻撃手法に対する暗号の安全性評価手法を確立するため