塩尻市立図書館は、三次元データを基に樹脂で立体造形物を製作する「3Dプリンター」を一台導入した。事業所や個人、子どもたちに使ってもらい、商品開発や起業、ものづくり体験などに役立ててもらう。導入は、図書館の新たな活用を探る取り組みの一環で、今月中旬に開く市内の小中学生向け体験講座から使用を開始する。 3Dプリンターは、溶かした樹脂などを少しずつ積み重ね、立体物を成形する機器。部品の試作に使われるなど製造業の現場で注目されている。立体造形物の設計は、コンピューター利用設計システム(CAD)のソフトを使ってパソコンで行い、そのデータを3Dプリンターに出力する。 同館が導入した機器は日本製で、縦、横、高さが各三十センチまでの造形物を製作できる。購入費は約六十万円。同館が入っている市民交流センターのICTルームに設置し、イベントの際には会場に持ち込んで体験できるようにする。