厚生労働省が保健行政を通して離乳指導をしているが、「5ヵ月離乳」を見直し、6ヵ月とする検討に着手している。そのほか、生後3ヵ月ぐらいから果汁を与えよ、という母子手帳の記述削除や、出産後の産婦人科での母子同室などの推進も検討されるという。 離乳時期を5ヵ月を6ヵ月にすることに意味があるとは思えない。10歳超えてもお乳を与えている国もあるし、授乳は月経再開を遅らせる(子宮への負担を軽減できる)効果もあることから、もっと後で離乳した方がいいという考え方もある。 一方、母乳がどうしても出なくて、あるいは出せなくなってしまって、早くから粉ミルクを使っている人もいる。少子化と孤立で育児不安の瀬戸際を歩いている今の親たちに、べきだ論を過剰に押しつけて、その通りにならないからと「問題ある子育て」かのような扱いをすることはどうかと思う。母乳を通して母体を尊重する考え方が普及することはいいことだと思うが、それ