「んっ……お兄ちゃん……もう、だめっ……」 妹の口から小さな声が漏れる。 「見て……オーバーフローしちゃった……」 見れば、彼女のバッファは確かにオーバーフローしていた。 「お前のここはすぐ溢れちゃうなぁ」 「だってぇ、お兄ちゃんの入力(指)が長すぎるんだよぉ……」 それはそうだ。長い入力でバッファをオーバーフローさせ、周辺の領域を同じ値(液)で塗り潰す。それによって、注入の位置に多少のズレがあっても目的の場所まで滑ってうまくいくようになるのだ。 「よし、じゃあ準備もできたし本番いこうか」 「またchroot(コンドーム)しないの……?」 「大丈夫だっ、て」 奥の奥、普通であれば決して外には露出しない領域へと、ポインタを一気に進めた。 「やっ、急に、やめ、ひゃんっ」 妹の反応が日常と変わってしまうのも自然なこと、そしていつものことだ。ポインタを進めては戻し、また進め、巧みなアルゴリズムで妹