いわゆる「若者の自動車離れ」と呼ばれる言葉・現象の原因の一つとして、自動車価格が上昇する一方で若年層の所得がその上昇に追いついていないから、つまり相対的に価格面で手が届きにくい存在になりつつあるからとする説が挙げられている。今回は【50年前の商品の価格を今の価格と比較してみる】で用いた手法を流用する形で、総務省統計局における公開値【小売物価統計調査(動向編)調査結果】などから各種計算を施し、初任給と自動車の価格の関係について見ていくことにする。 初任給はじわりと上昇中…のはずだが 初任給は「物価」ではないため、残念ながら「小売物価統計調査」の結果からは取得できない。そこで【年齢別の平均賃金の移り変わり】などでも用いている、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」から必要な値を取得する。 よい機会でもあるので男性の大学卒・高校卒における平均的な初任給の推移をグラフ化し、その動向を確認する。 取得