新聞・テレビなどでよくニュースとして出てくる、調査記事のウソやデタラメにせまる本。 2000年に出版された本ということで、地震の話は東北ではなく神戸だったりと時代を感じさせるところもありますが、本が問題としている恣意的な結果を求めるためのリサーチや、リサーチから都合のよく見える結果だけを抜き出してのメディアの煽り記事などの問題は、今でも続いているどころか、ネットが普及してからさらにひどくなっているようにも思います。 この本には、ネットのセンセーショナルな「あらたに○○という事実が判明した」「○○%の人が賛成/反対している」という類の記事に対して、その調査の手法や結果の解釈におかしなところがないかを見つけられる人となるための知識が多数提供されています。 また、学者が自分が期待しているような結果が出るようにデータを取捨選択してしまう話や、他の研究者による追試可能性が重要というあたりの話は、最近