パソコンがコンピューターウイルスに感染したような偽の画面を表示させ、復旧のための電話サポート窓口を装って、カード情報などを聞き出す新たな手口の被害の相談が相次いでいることが、セキュリティー機関などへの取材で分かりました。 今月に入ってからは、画面全体が青くなり、パソコンを再起動するまでこの画面が消えない手口も確認されています。 ウイルス駆除のサポート窓口として画面に表示された電話番号に連絡すると、クレジットカードの番号や個人情報を聞かれたり、有料のソフトを購入させられたりするということです。 実際にはパソコンはウイルスに感染していないということで、有料ソフトを売りつけたり、個人情報を入手して悪用するねらいがあるとみられています。 情報処理推進機構の黒谷欣史研究員は「手口はますます巧妙化していて、メッセージが表示されても慌てて電話をかけず、相談してほしい」と話しています。