「当社のシステム基盤はオフコンとAWS(Amazon Web Services)です」――。最初に聞いたときは耳を疑った。何とも奇妙な取り合わせに思えたからだ。 筆者は日経SYSTEMS6月号で「使って分かった!失敗しないAWS」という特集を担当した。AWSを活用するユーザー企業の事例から、失敗しない導入法を学ぶというコンセプトの記事だ。ユーザー企業を取材していて出会ったのが、前述した使い方をするジャパン・スタッドブック・インターナショナル(JAIRS)である。サラブレッドの個体情報を登録して、血統を管理する公益財団法人だ。 使っているAWSのサービスは、仮想マシン「EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)」と、ストレージサービス「S3(Amazon Simple Storage Service)」くらいのもの。分散コンピューティングや自動化のような、目を引く使い
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