中国の習近平国家主席が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」をテーマとした国際首脳会議が5月14~15日、北京で開かれた。習主席は、米国に代わって中国が新たな世界経済と国際秩序のけん引役を果たすという自負をにじませ、アジアと欧州を結ぶ国際インフラ建設構想を語った。 北京には同構想の沿線国など約30カ国の首脳が集まった。さらに米国、日本や北朝鮮など構想未参加国も代表団を送り、参加国は計約130カ国に上った。焦点の定まらない首脳会議となったが、秋の中国共産党大会で党総書記再選を目指す習主席にとっては、外交より党内威信を確立するという内政上の狙いの方が重要だった。 党大会で党規約を改正し、党の指導思想として「習近平思想」を書き加えることによって、毛沢東と並ぶ終身… この記事は有料記事です。 残り1322文字(全文1660文字)
