中国の南西部、雲南省の山中で絶滅のおそれがあるとされるパンダを銃で撃ち殺し肉などを9万円余りで売買したなどとして、地元の農家の兄弟ら10人が警察に拘束されました。 このうち兄弟は去年12月、自宅の裏山で銃を使って猟を行い、雌のパンダ1頭を撃ち殺し、別の男らにパンダの肉およそ35キロと手足の部分を合わせて4800人民元(日本円で9万円余り)で売ったとして、希少な動物を違法に殺すなどした疑いが持たれています。警察は兄弟の自宅などを捜索しパンダの毛皮や骨などを押収したということで、この兄弟からパンダの肉を買ったり転売したりした男らからも、詳しい事情を聴き調べています。 中国料理では熊の手足が高級食材として珍重されており、中国では、漢字でクマとネコ「熊猫」と書くパンダの手足が肉とともに高い価格で販売されたものとみられています。 中国は絶滅のおそれがあるとされるパンダを国を挙げて保護しています。12