アメリカの調査会社「ユーラシア・グループ」を率いる国際政治学者のイアン・ブレマー氏は、アメリカが各国から実質的に課されていると主張する関税率について、アメリカに対するそれぞれの国や地域の貿易黒字の額を輸出額で割って算出したのではないかと指摘しています。 アメリカの商務省によりますと、2024年の日本からアメリカへの輸出額は1482億ドルで、日本にとって684億ドルの貿易黒字でした。 684を1482で割り、100をかけると、46%となります。 トランプ政権は、日本についてアメリカへの関税率に加え、アメリカにとっての非関税障壁を考慮すると、46%の関税を課していることに相当するとしていて、数値は一致しています。 トランプ政権が「相互関税」で各国に課す関税率は大きく異なりますが、この差の算出にあたっては、アメリカが抱える貿易赤字の額や各国がアメリカに課す関税率、非関税障壁が根拠として考慮されて
