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ブックマーク / president.jp (23)

  • なぜ日本の郊外には「タダ同然の住宅地」が大量にあるのか…「限界分譲地」という大問題を告発する 無責任の体系によって「都市の荒廃」が進んでいる

    の郊外には「タダ同然の住宅地」が大量にある。そうした「限界分譲地」の取材を続けているブロガーの吉川祐介さんは「限界分譲地は戦後の土地開発ブームに乗じて作られた。居住ではなく投機が目的だったため、放棄された空き地が虫い上に広がっている。限界分譲地に住むことは可能だが、自治会は機能せず、道路や公園は雑草で埋もれることもある」という――。 日に点在する、忘れ去られた分譲地 戦後の日は近年に至るまで、深刻な住宅問題を長く抱えてきた。 終戦直後は、空襲で家を失った人や復員兵や引き揚げ者の住宅の確保。人口増と高度成長がもたらした都市の過密と住宅不足、そして住環境の悪化という問題があった。 過熱する土地開発ブームによる地価の高騰などもあり、どの時代においても庶民は、激変する社会情勢の中で、ひとつのマイホームを確保するのが精いっぱいの状況だった。 地価高騰の時代と聞くと、1980年代末ごろのバブ

    なぜ日本の郊外には「タダ同然の住宅地」が大量にあるのか…「限界分譲地」という大問題を告発する 無責任の体系によって「都市の荒廃」が進んでいる
  • カルト集団も営業マンも手口は同じ…人の心を思い通りに動かす「チャルディーニ博士の6つの原理」とは 「強迫観念」と「依存心」で健全な思考を奪う

    マインド・コントロールをされた人はどうなるのか マインド・コントロールという問題に私が初めてぶつかったのは、1990年に弁護士になった直後でした。大学時代に家庭教師をしていた女の子が統一教会に引っかかってしまったのです。 あんな素直な子をだますなんて、なぜなんだと思いました。統一教会による霊感商法の被害者の救済を担当した経験から、とんでもない団体だということはわかっていましたが、統一教会信者を脱会させる試みは初めてでした。 これをきっかけに私は、マインド・コントロールについて詳細に調べはじめたのです。幸いなことに彼女は、その後なんとか統一教会を脱会してくれました。 霊感商法の問題をあつかったときには知らなかったことも、次第にわかってきました。ウソをつき、だましたり脅したりして金銭を奪う霊感商法は、明らかな不法行為で、ただの悪です。 ところが、マインド・コントロールされた信者の行為は、性格の

    カルト集団も営業マンも手口は同じ…人の心を思い通りに動かす「チャルディーニ博士の6つの原理」とは 「強迫観念」と「依存心」で健全な思考を奪う
  • 日本国憲法に「軍隊と戦争の放棄」という独立国家としてはあり得ない条文が盛り込まれた本当の理由 なぜGHQは日本国憲法を「押しつけ」たのか

    憲法議論で多くの人が勘違いしていること 今年は日国憲法が1947年に施行されてから75周年にあたります。さらにコロナ問題やウクライナ戦争などもあって、憲法のあり方についての議論が例年よりも盛んにおこなわれるようになっています。 ただ、憲法についての議論の中には、かなり乱暴で大ざっぱな印象論も混ざっていることは否定できません。 例えば「日国憲法は国民の意向に関係ないGHQの『押しつけ』だった」とか「わずか1週間でアメリカ人たちが作った」とか、さらには「外国から押しつけられた憲法ではなく、日国民の意思で自主憲法を制定しよう」などという声がよく聞かれます。 果たして日国憲法は「押しつけ」だったのでしょうか。また、日国民の意思が何も反映されずに制定されたのでしょうか。実際の経緯を確認してみましょう。 「GHQ案=日国憲法」ではない まず結論から言ってしまうと、日国憲法は、敗戦後の占領

    日本国憲法に「軍隊と戦争の放棄」という独立国家としてはあり得ない条文が盛り込まれた本当の理由 なぜGHQは日本国憲法を「押しつけ」たのか
  • 「世界を救えるのはプーチンだけ」アメリカの極右がウクライナ侵攻を支持する恐ろしい理由 トランプ氏復活のためならロシアメディアとも手を組む

    フォックスニュースなど保守メディアは、特にウクライナ戦争に関してニューヨーク・タイムズやウォールストリートジャーナルなどの大手紙とは大きく異なる情報発信をしている。そして驚くのはそのフォックスニュースのコンテンツをロシア国営メディアが放送しているという事実だ。 敵同士であるはずのアメリカ極右とロシア国営メディアがまったく同じメッセージを出している異常な状況は、なぜ起きているのだろうか。 「プーチン氏は正しい」侵攻を支持 フォックスニュースの看板アナウンサー、タッカー・カールソン氏はトランプ支持者として知られている。侵攻が始まった当初、プーチン大統領は「防衛のため、ウクライナに住むロシア人らをゼレンスキーのナチ国家から救うため」と主張したが、それを支持する報道をしたのがタッカー・カールソンだ。また「ウクライナは正式な国家ではなく、もともとロシアの一部」ともコメントした。 それに対しCNN

    「世界を救えるのはプーチンだけ」アメリカの極右がウクライナ侵攻を支持する恐ろしい理由 トランプ氏復活のためならロシアメディアとも手を組む
  • 差別的な「ヤフコメ」が中国で笑いものに…"頭の悪い言説"を積極的に海外へ拡散する行為の激烈な攻撃力 中国共産党に反撃する”名無し”のオタクの「大翻訳運動」

    ネット右翼を嘲笑する「おバカな日」というアカウント 「日傻事」(おバカな日)という微博(中国SNS)アカウントをご存じだろうか。これは日語ができる「愛国的」な中国人が運営しているアカウントで、フォロワー数は22万1000人。内容は中国にとって好ましくない日国内の言説(台湾との連帯の主張など)や、日のB級ニュースなどを批判的な姿勢で紹介するものだ。 この「日傻事」や、類似の「日tui一生」(フォロワー1万7000人)などのアカウントが興味深いのは、日語のツイッター、ヤフーニュースやYouTubeのコメント欄などで見られるネット右翼系の「おバカ」な投稿を積極的に翻訳し、嘲笑のネタにしていることだろう。

    差別的な「ヤフコメ」が中国で笑いものに…"頭の悪い言説"を積極的に海外へ拡散する行為の激烈な攻撃力 中国共産党に反撃する”名無し”のオタクの「大翻訳運動」
    nisemono_san
    nisemono_san 2022/03/29
    大袈裟に言えば、ウィル・スミスぶん殴り問題があんなに大事になってるのは、アレを許したら「ネットの冗談にブチ切れて台湾にミサイルを打ち込む」も可能になるからとは言える。
  • 「旦木 瑞穂」の記事一覧

    愛知県出身。印刷会社や広告代理店でグラフィックデザイナー、アートディレクターなどを務め、2015年に独立。グルメ・イベント記事や、葬儀・お墓・介護など終活に関する連載の執筆のほか、パンフレットやガイドブックなどの企画編集、グラフィックデザイン、イラスト制作などを行う。主な執筆媒体は、東洋経済オンライン「子育てと介護 ダブルケアの現実」、毎日新聞出版『サンデー毎日「完璧な終活」』、産経新聞出版『終活読ソナエ』、日経BP 日経ARIA「今から始める『親』のこと」、朝日新聞出版『AERA.』、鎌倉新書『月刊「仏事」』、高齢者住宅新聞社『エルダリープレス』、インプレス「シニアガイド」など。2023年12月に『毒母は連鎖する〜子どもを「所有物扱い」する母親たち〜』(光文社新書)刊行。

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  • イェール大名誉教授「目玉焼きに見る"日本の息苦しさ、同調圧力の正体"」 個性の抑圧を和らげてみてはどうか

    アメリカの目玉焼きは6種類もある 評論家で、勝間塾の主宰者の勝間和代さんとは長い友人である。「デフレの日を救うには金融拡大が必要だ」と意見を述べても、日銀行をはじめとして、経済学者、官庁エコノミスト等が、ほとんど私の話を聞いてくれなかった頃、勝間さんはデフレの深刻さを理解して政府を説得しようとしてくださった。2010年には、『伝説の教授に学べ! 当の経済学がわかる』(若田部昌澄日銀副総裁を含め3人による共著、東洋経済新報社)を出版し、そのときからの友人である。 勝間さんがユニークなのは、で得られる知識から思考するだけでなく、日人の日常を直視して生活のアドバイスや評論活動を展開するところにある。他人に学ぶのではなくて、日頃の生活の中に問題を発見し、知性を働かせて日々をより豊かなもの、充実したものに変えていこうとする。生活に密着した“勝間節”は面白く有益である。共著者のよしみで、私

    イェール大名誉教授「目玉焼きに見る"日本の息苦しさ、同調圧力の正体"」 個性の抑圧を和らげてみてはどうか
    nisemono_san
    nisemono_san 2022/03/19
    「サーディンワンでアイスクリームを選ぶときぐらいしか『個性』の発露を実感できない」となったポスト・フォーディズム以降の文章という感じでとても良い。
  • 人はなぜ戦争ができるのか…哲学者マルクス・ガブリエルが語る「非人間化」のワナ だからこそウクライナ難民を特別視してはいけない

    ソーシャルメディアは人を「非人間化」する兵器 ソーシャルメディアが我々に及ぼす影響の一つに、「非人間化」(※1)という大きな問題があります。ソーシャルメディアは兵器の一部です。たしかインターネットは軍事目的で作られたもので、この技術自体に数多くの軍事用途があります。 ソーシャルメディアがビデオゲームやドローン攻撃と同様に私たちを非人間化するのは、真の人間ではないステレオタイプなアイデンティティを作り出すからです。真に人間的な自己決定は、ステレオタイプなアイデンティティではなく、非常に複雑なアイデンティティによって決まる関数です。 ソーシャルメディアが私を非人間化するのは、私が私自身について「ステレオタイプなアイデンティティとは異なるもの」として考える自由を奪うからです。ソーシャルメディアは私の他者性を攻撃し、現実には私と共通点のない他の人々に私を似せていくのです。 ※注1:非人間化(deh

    人はなぜ戦争ができるのか…哲学者マルクス・ガブリエルが語る「非人間化」のワナ だからこそウクライナ難民を特別視してはいけない
    nisemono_san
    nisemono_san 2022/03/13
    人と話していると、尊大な感情だと自覚はしつつ「私はこんな賢く生まれたくはなかった(もっと「非人間的」になりたかった)」という人はまあまあいるので、そこに現代の荒廃があるんだろうなとは思う。
  • 「岡村発言は本当だった」生活苦のキャバ嬢の風俗デビューが増えている 「どうせコロナで困ってんだろ」

    店などが並ぶ東京・歌舞伎町。政府は25日、新型コロナウイルス感染症対策部を首相官邸で開き、東京、神奈川、埼玉、千葉、北海道の5都道県で続いていた緊急事態宣言について、月末の期限を待たず解除した。=2020年5月25日、東京都新宿区 日給が途絶えると追いつめられるのはあっという間 緊急事態宣言に伴う「休業要請」によって、都市部のキャバクラや風俗店の多くが経営危機に直面しているのはご存じのとおりだ。 しかし、この状況が風俗業界、さらには売春市場に少なからぬ影響を与え始めていることはあまり認知されていないのでは? いったい、どういうことなのか。順を追って説明していこう。 営業自粛により軒並み窮地に立たされているキャバクラだが、キャバ嬢個人に目を向けると、必ずしも全員がピンチに陥っているわけではない。 昼職、すなわち会社員などの一般的な仕事と掛け持ちをしているキャバ嬢は、経済的にも精神的にも

    「岡村発言は本当だった」生活苦のキャバ嬢の風俗デビューが増えている 「どうせコロナで困ってんだろ」
  • 吉村美栄子「山形県が最初に災害廃棄物受け入れを表明した理由」

    みんなで目標に向かっていく喜びと楽しさ 【塩田潮】現在、全国の47知事で、女性は北海道の高橋はるみ知事と2人だけです。高橋知事は通産省(現経済産業省)出身ですが、吉村知事は会社勤務の後、行政書士を開業し、民間からいきなり知事となりました。2009年1月の知事選になぜ出馬したのですか。 【吉村美栄子(山形県知事)】前年に山形県でスペシャルオリンピックス(SO)という知的障害のある方のスポーツの祭典があり、ボランティアでお手伝いしたんです。当時の斎藤弘知事でなく、誰か別の知事を、と候補者を探している人たちがそれを見て、春頃に「選挙に出てみませんか」と私に言ったらしいけど、憶えていないんです。 夏にまた、言われましたが、冗談でしょうという感じで、意に介していませんでした。でも、秋になって「当に頼みます」と言われ、えっ気なの?と思いました。知事選に自分が出るとはまったく考えていませんでしたが、

    吉村美栄子「山形県が最初に災害廃棄物受け入れを表明した理由」
  • 「80歳にタクシーを運転させる」日本人は死ぬまで働かなければならないほど貧乏になった 「のんびり年金暮らし」は夢のまた夢

    20年前活気のあったマンモス団地は「孤独死多発地帯」になった ――『マンモスの抜け殻』では、高齢化や介護問題をテーマにしていますが、舞台となった都心の団地にはモデルがあるんですか。 私の仕事場の近所に建つ、かつて「マンモス団地」と呼ばれた都営住宅です。高度経済成長期に建築され、現在も約3000世帯、6000人ほどが暮らしています。日の高齢化を象徴するように、65歳の高齢者が50%を超え、40%近くが独居世帯です。いまは「孤独死多発地帯」「都会の限界集落」とも言われています。 とはいえ、僕が仕事場を構えた20年前はまだ団地には活気がありました。いまはシャッターが下りている団地1階の商店街には八百屋や肉屋が入居し、公園では小学生が遊んでいた。僕も肉屋でメンチカツ、コロッケを買ってよくべました。 それが、いまや高齢者ばかりですからね。朝晩、犬の散歩で団地の近くを通るのですが、僕よりも少し年上

    「80歳にタクシーを運転させる」日本人は死ぬまで働かなければならないほど貧乏になった 「のんびり年金暮らし」は夢のまた夢
  • いじめ問題で困ったとき、真っ先に弁護士に相談してはいけない…「いじめ解決のプロ」がそう忠告するワケ 「依頼人の利益優先」がこじれさせる

    いじめ問題で困ったとき、どこに相談すればいいのか。NPO法人「プロテクトチルドレン」代表の森田志歩さんは「弁護士などの『いじめ問題の専門家』は、保護者と学校の対立を深めるだけで、あまり役に立たない。素早い解決には、子どもの味方になる第三者の介入が有効だ」という――。(第1回) いじめ被害生徒の保護者として相談を受ける 新聞やテレビいじめのニュースが流れるたびに、学校・教育委員会がいじめの存在をなかなか認めようとせず、いじめの解決に消極的であることが報じられます。そうした学校・教育委員会の対応に、いじめ被害に遭った児童・生徒の保護者が怒りをあらわにし、教育評論家などが学校・教育委員会の姿勢を激しく批判する様子は、もはや見慣れた光景となってしまったと言ってもいいでしょう。 なぜ、いじめ問題はこじれ、膠着こうちゃくし、解決に長い時間を要することになってしまうのでしょうか? それを論じる前に、私

    いじめ問題で困ったとき、真っ先に弁護士に相談してはいけない…「いじめ解決のプロ」がそう忠告するワケ 「依頼人の利益優先」がこじれさせる
  • 先輩に顔面を10発殴られて転倒…それでも若手社員が"血で汚れたシャツ"で仕事を続けたワケ 月180時間超の残業地獄の終着点

    白昼の駅前、突然殴りかかってきた先輩 2010年代後半、20代男性のAさんは、メディア業界の下請け企業に勤務していた。この会社では、業界大手の働き方改革の影響を受けて、かえっていじめと暴力が猛威を振るうようになっていた。 事件は、ある大都市のターミナル駅の前で起きた。その日、取引先に同行する外回りの仕事を、Aさんが、Aさんより数年早く入社したチームリーダーの先輩と終えた直後のことだった。 Aさんは先輩から、取引先の見送りには加わらず、すぐ事務所に戻って、当日のデータをまとめるように指示されていた。タクシーが駅前に着き、先輩と取引先を降ろして、自分はそのまま事務所に戻って作業すべくタクシーに行き先を告げようとした瞬間だった。 「なんで降りてこねえんだよ!」 先輩が声を荒らげた。理不尽なことに、さっき指示されたことと話が変わっている。Aさんが見送りする素振りも見せないことが気に障ったようだった

    先輩に顔面を10発殴られて転倒…それでも若手社員が"血で汚れたシャツ"で仕事を続けたワケ 月180時間超の残業地獄の終着点
  • なぜ「ひろゆき」はネット民から見放されたのか 他人が思いつくアイデアに乗るだけ

    50件以上訴えられても賠償金は未払いのまま 「2ちゃんねる」(現在は5ちゃんねる)と「ニコニコ動画」、という「平成」日を代表するネットコンテンツの生みの親・西村博之氏(以下、〈ひろゆき〉)は、これまで幾度となく「逮捕」や「摘発」が取り沙汰されてきました。 実際、平成24年(2012年)12月20日には、麻薬特例法違反(あおり、唆し)幇助の疑いで、警視庁から東京地方検察庁に書類送検されています(その後、不起訴処分)(*1)。また、翌平成25年(2013年)8月には、2ちゃんねるの広告収入約3.5億円を受け取り、うち約1億円について申告漏れを東京国税局から指摘されたと報道されています(*2)。 週刊誌の見出しで言えば、「警視庁がたくらむ『2ちゃんねる撲滅作戦』」(『週刊朝日』2011年12月16日号)のような煽あおり文句が躍ったことも1度や2度ではありません。 また、平成19年(2007年)

    なぜ「ひろゆき」はネット民から見放されたのか 他人が思いつくアイデアに乗るだけ
    nisemono_san
    nisemono_san 2019/09/13
    同時代にネットを見てた人間の印象では「ひろゆき」は良くも悪くも「既存のインターネット」を体現している時代の寵児だとは思うので、彼への距離感がその人の「令和インターネット」に対する態度という感じはする
  • 72歳の父が35歳の長男を殺すしかなかった理由 「息子の病気があんなことをさせた」

    精神障害になって16年、急激に悪化した よく晴れた秋空は、ほぼ無風だった。 2017年秋、男性(81)は、関東で行われたマスターズ陸上大会のトラックに立っていた。スターティングブロックを少しだけ調整し、100メートル先のゴールを見据えてゆっくりと息を吐いた。80代になって、初めてのレースだ。 バン——。号砲とともに勢いよく飛び出すと、小さな歩幅ながらピッチを上げていく。隣のレーンの選手との距離が少しずつ開いていったが、足の回転は落ちない。最後は腕も伸びきり、少し顎も上がったが、その組の2着でゴールラインを通過した。 ベストタイムからはほど遠い記録。男性は記者を見ると、「全然ダメだったね」とはにかんだ。それでも帰り際に銀メダルを授与されると、感慨がこみ上げたようだった。「人生で初めて。もう、こんなのは縁がないと思っていたから」。 長男とかけっこした記憶が、鮮明によみがえっていた。 桜が咲き始

    72歳の父が35歳の長男を殺すしかなかった理由 「息子の病気があんなことをさせた」
  • なぜ日本のゲームは世界一から転落したか ゲーム開発で自己実現ができた幸せ

    1980~90年代、日ゲームは世界一だった。その時代のゲーム開発者たちの奮闘をまとめたマンガ『若ゲのいたり』(KADOKAWA)が話題だ。筆者は自身もゲーム開発者だった田中圭一氏。ベストセラー『うつヌケ』の次に挑んだテーマは、なぜゲームだったのか。田中氏に聞いた――。(前編、全2回)/聞き手・構成=的場容子 アニメやマンガのオタク層が、80年代にゲームへ流れてきた ――新刊『若ゲのいたり』(KADOKAWA)は、『ファイナルファンタジー』『龍が如く』『ぷよぷよ』など人気ゲームで時代を築いたレジェンドたちの制作秘話を聞くインタビューマンガですね。なぜこのテーマを選んだのですか。 編集者と相談しているうちに企画が固まったのですが、その過程でほかの人にはできない企画だと思いました。僕はインタビューマンガが得意で、これまでにも『ペンと箸』と『うつヌケ』というマンガを出しています。得意だった理由

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  • ニート株式会社「倒産間近?」の真相 ~愛と憎しみの焼畑農業

    若新雄純(わかしん・ゆうじゅん) 人材・組織コンサルタント/慶應義塾大学特任助教 福井県若狭町生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程(政策・メディア)修了。専門は産業・組織心理学とコミュニケーション論。全員がニートで取締役の「NEET株式会社」や女子高生が自治体改革を担う「鯖江市役所JK課」、週休4日で月収15万円の「ゆるい就職」など、新しい働き方や組織づくりを模索・提案する実験的プロジェクトを多数企画・実施し、さまざまな企業の人材・組織開発コンサルティングなども行う。 若新ワールド http://wakashin.com/ 全員がニートで取締役のNEET株式会社が設立されて約10カ月(会社については、連載第1回 http://president.jp/articles/-/12343 などを参照)。最近では、僕が新しく企画・提案している週休4日の「ゆるい就職」の話題なども相まって、毎日のよう

    ニート株式会社「倒産間近?」の真相 ~愛と憎しみの焼畑農業
    nisemono_san
    nisemono_san 2014/10/07
    ノブレス・オブ・リージュ、今後も救世主たらんことを
  • 「秋葉原を席巻するオトメたち」前編

    先月、秋葉原で奇妙な光景を見ました。朝7時ごろ、JR秋葉原駅をぐるりと取り囲むように人が並んでいるのです。電気街口の近くの店舗で早朝に販売される商品を目当てに、その店の前から最後尾は中央口のヨドバシカメラ前まで1500人ほどの列ができました。 店前に長い待機列が出来るのは、秋葉原では特に珍しくもない光景ですが、今回はいつもと少し違う。待機列に並んでいるのは、女性ばかり。秋葉原と言えば、男性の街という印象が強いだけあって、女性ばかりの長蛇の列は、とても特異な光景でした。 彼女たちの目当ては、会場限定のキャラクターグッズが当たる1回600円のくじでした。1人5回までと制限されていたので、女の子たちは3000円を握りしめて列に並んでいるのです。そのキャラクターは、「乙女ゲーム」と呼ばれるある女性向け恋愛シミュレーションゲームに登場する美少年たちです。 「乙女ゲーム」では、プレーヤーは女性主人公に

    「秋葉原を席巻するオトメたち」前編
  • ファンタジーに逃げる“下流”の人々 -「年収別」心底、役立った1冊、ゴミ箱行きの1冊【1】

    知性がない人は、も読まず、出世もできない──。読書習慣に関する調査結果からは、40代になっても年収500万円どまりの人と、上にいく人の決定的な違いが見えてきた。 調査概要/楽天リサーチの協力を得てインターネットを通じて1002人のビジネスマンより回答を得た。調査期間は2012年2月24~27日。なお、アンケートは、プレジデントの名は秘して実施。 を読む量に比例して、年収は増えるのだろうか。 プレジデント編集部が独自に行った年収別の読書傾向調査は、読書年収に明らかな相関関係があることを示している。むろん、読んだら稼げるようになるという因果関係は証明できない。しかし、データが語りかけてくる事実はあまりにも残酷だ。 調査は、1002人のビジネスマンを対象に行い、年収500万、800万、1500万それぞれ334人ずつから回答を得た。年収によって若干年齢層に偏りがあり、500万と800万のボリ

    ファンタジーに逃げる“下流”の人々 -「年収別」心底、役立った1冊、ゴミ箱行きの1冊【1】
    nisemono_san
    nisemono_san 2013/07/08
    「年収が高い人は忙しいからそもそも本を読まない(読めない)」という可能性を忘れているというところが、プレジテント特有の「読書ファンタジー」っぽくて良い。
  • 「ポスト「ゼロ年代」の自己啓発書と社会」カテゴリの記事一覧 | プレジデントオンライン

    ポスト「ゼロ年代」の自己啓発書と社会の記事一覧ページです。PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)は、ビジネス誌「プレジデント」を発行するプレジデント社が運営する総合情報サイトです。みなさまのビジネス人生をより豊かなものにするために必要な情報をタイムリーにお届けし、職場の悩みを解決し、理想的な働き方を実現するヒントを提示してまいります。24時間、365日、仕事の道具箱としてご活用いただけます。

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