3日午後7時15分ごろ、笠松町奈良町の御嶽教照王教会本部の木造一階建ての本殿の一部が崩落した。けが人はいなかった。現場は名鉄笠松駅近くの竹鼻線沿いで、付近の住民たちは以前から崩落の危険性を指摘し、対応を求めていた。本殿の所有者は敷地内に住んでおり、解体に向けた対応を模索していたが資金難で進んでいなかった。 3日夜、崩壊する音を聞いた近くの女性(77)は「ごう音で、周りの住民も皆、外に出て驚いていた」と振り返る。本殿は4~5年前から瓦が落ち始め、隣接する駐車場の車や竹鼻線を通る列車への影響を心配した住民が所有者や町に懸念の声を伝えてきたという。
