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ブックマーク / note.com/hiroo117 (37)

  • コミュニティの最大のメリット|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、樺沢紫苑氏の『精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方』(きずな出版)です。その中から「コミュニティが必要」という題でブログを書きました。 書の中に「コミュニティの最大のメリット」という興味深い文章がありました。 コミュニティの最大のメリットは、「仲良くなりやすい」ことでしょう。 なぜ仲良くなりやすいのか。まず「共通の話題」を持っているからです。「映画サークル」であれば、当然、映画好きな人が集まっているわけで、「映画」という共通の話題で簡単に盛り上がることができます。 コミュニケーションが苦手な人でも、自分の「大好きな趣味」に関しては、雄弁に語れる人は多いものです。 あるいは、気兼ねなく、話の輪に入れる。 また、コミュニティでは「ザイオンス効果」が得られやすいのです。 ザイオンス効果とは、「単純接触効果 」。接触回数(リアルで会う回数)が増えれば増えるほど親密度

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  • 生まれ変わり|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、医師、越智啓子氏の『自分のまわりに「ふしぎな奇跡」がいっぱい起こる』(王様文庫)です。その中から「親を選んで生まれてきた」という題でブログを書きました。 書の中に「生まれ変わり」という心に響く文章がありました。 実は、私たちは、今まで何度も「生まれ変わり」を繰り返し、さまざまな人生を体験していきています。仏教の世界では、私たちの魂が生まれ変わりを繰り返すことを「輪廻転生」と言っています。 「そんなこと、信じられない」「それを証明することはできるの?」と半信半疑の方も多いことでしょう。そうした気持ちも、よくわかります。実際、生まれ変わる前の過去の人生(過去生)を記憶している人はごく一部ですし、以前は私自身も信じられませんでした。 人は、何十回、何百回と生まれ変わりを繰り返す中で、それぞれの人生で味わった「さまざまな感情」を自分の内面に蓄積してしまっています。過去の

    生まれ変わり|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • その分野は素人ですから|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、植西聰(あきら)氏の『人生を変えるすごい出会いの法則』(青春新書)です。その中から「人から教えてもらう」という題でブログを書きました。 書の中に「その分野は素人ですから」という心に響く文章がありました。 日ではじめてノーベル賞を受賞したのは、物理学者の湯川秀樹です。彼のログセは、 「その分野は、私は素人なので、教えてもらえませんか」というものでした。 もちろん物理学の分野では、湯川は広く深い知識をもっていました。 しかし、それ以外では、自分よりも知識や経験がある人がたくさんいました。 そこで、物理学以外の分野に携わる人と会ったら、相手に「その分野は、私は素人なので、教えてもらえませんか」と言って、話をよく聞いていたのです。 それだけ彼は好奇心旺盛であり、「会う人、みな我が師」という精神の持ち主だっ たのでしょう。 そのように、彼はとても謙虚な気持ちの持ち主でした

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  • 本物の楽天主義|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、島地勝彦氏の『はじめに言葉ありき おわりに言葉ありき』(二見書房)です。その中から「今日の異端は明日の正統」という題でブログを書きました。 書の中に「物の楽天主義」という心に響く文章がありました。 《物の楽天主義が物の幸運を運んでくる》 人によっては、すべてのことを最悪に考えるタイプがいる。 そういう考え方をすると、どんどん気持ちが暗くなり、物事が悲観的なベクトルに動いていく。 どんなトラブルに巻き込まれようと楽天的に考えると、向こうに明るい光が見えてくる。 中学校を二回も退学させられた今東光僧正は、悲劇のどん底に落とされても、「失望するなかれ」と奈落(ならく)の底から這い上がった。 類(たぐ)い稀(まれ)な明るさと岩をも砕く情熱と、ときに自分をも笑い飛ばせるユーモアのセンスで、79年間の生涯を見事に明るく生き抜いた。 亡くなる直前、わたしがいただいた書には

    本物の楽天主義|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • 軽いウォーキングで素晴らしい効果|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、内藤誼人(よしひと)氏の『自信をつける習慣』(明日香出版社)です。その中から「必ずポジティブな言葉で締めくくる」という題でブログを書きました。 書の中に「軽いウォーキングで素晴らしい効果」という興味深い文章がありました。 ノース・イースト・ルイジアナ大学のリンダ・パルマーは、29歳から50歳の女性ボランティアを募り、ある実験をしてみました。彼女たちは、運動習慣がまったくないという基準で集められたのですが、2つのグループにわけて、運動グループにだけ、2週間、毎日20分のウォーキングをしてもらったのです。 運動しないグループは、それまで通りの生活を送ってもらいました。 では、2週間でどのような変化が見られたでしょうか。 なんと、わずか20分の、しかもウォーキングという、比較的軽い運動だっ たにもかかわらず、2週間が経過するころには、「自分が大切な存在であるということが

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  • 50代から準備しよう|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、和田秀樹氏の『老後に楽しみをとっておくバカ』(青春出版社)です。その中から「人生は実験だ」という題でブログを書きました。 書の中に「50代から準備しよう」という心に響く文章がありました。 私はかれこれ30年以上も65歳以上の高齢者を専門に精神科医をしてきました。 たくさんの高齢者の方々に会ってきたからこそ、確信して言えるのが、「満足そうな老後、幸せそうな定年後を歩んでいる人のかなりの部分が、50代からその準備をしたり、や りたいことを始めたりしていた」ということです。 体力・気力がまだ残っているうちに、自分のやりたいことに挑戦し、練習を積めば、さ らに歳をとったとき、たっぷりと経験や知識、仲間が増えています。年老いてから「よっこらしょっ」と立ち上がったのでは、なかなかそうはうまくいきません。 今、あなたが50代ならば、手掛けている仕事や、会社の立場や責任、老後の備

    50代から準備しよう|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • 「言葉」を探す読書|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、栗山英樹氏の『信じ切る力』(講談社)です。その中から『生きていくには「言葉」が大事』という題でブログを書きました。 書の中に『「言葉」を探す読書』という心に響く文書がありました。 ファイターズの監督時代、いろんな人の名言を監督室のボードに書いていました。部屋に出たり入ったりするときに、その文字が目に入ってきます。すると、何か迷っていたものに対して、ハッとするような気づきがもらえたりする。ですから、いろんな言葉を、毎日のように書き換えたりしていました。 人間は常に膨大な量の情報に接しています。でも、見えているようで、実は見えていなかったりするのです。新しい言葉も、自分の中に入っているようで入っていないのだと思っています。だから、目の留まるところに大事なことを書いておくといいのです。 自分が重要だと思うものを、まわりに置いておく。そうすると、使いたいときに、サッと使え

    「言葉」を探す読書|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • ワクワクを増やす|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、齋藤孝氏の『人生後半の幸福論』(光文社新書)です。その中から「徳のある人」という題でブログを書きました。 書の中に「ワクワクを増やす」という心に響く文章がありました。 人生後半を充実させるテーマとして、「ワクワクを増やす」ことを掲げるのがいいと私は思っています。 どこかに出かける前、人と会う前、何かを始めるとき、気持ちがワクワクするのは、これからの出来事に期待が高まっているときです。 期待感で心が動いている。 知らずしらずのうちに、ちょっとテンションが上がっている。 「ワクワク」は、「イキイキ」の火つけ役です。 ワクワクのタネを増やしていくことが、イキイキとした時間を増やしてくれます。 では、どうしたらワクワクを増やしていけるのか。 一つは、好きなこと、楽しくなることをやることですね。 二つ目は、いいところ探しをすること。 ただ散歩しているときと、何かいい写真を撮

    ワクワクを増やす|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • 人生という旅を楽しむ|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、ひろさちや氏の『がんばらない がんばらない』(PHP文庫)です。その中から「法然上人のあたたかな言葉」という題でブログを書きました。 書の中に「人生という旅を楽しむ」という心に響く文章がありました。 人生というものは旅ではないかと思います。でも、旅であっても、目的地はありません。もっとも、世の中には、人生の旅に目的地を設定する人がおいでになります。 目的を設定すれば、目的のために人生を生き急ぐことになります。金儲けを目的にしたり、高い地位や名誉を得ることを目的にすると、 いま現在の生活を犠牲にせねばなりません。わたしは、 そんな生き方をしたくありません。 たとえてみれば、人生をマラソン・レースのように考えているのです。ゴールを目指して、歯をい縛って駆けるのです。ゴールという未来のために、現在を犠牲にする生き方。そんな生き方をすれば、きっとお釈迦さまからお叱りを受

    人生という旅を楽しむ|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • 内から満ちるようにして咲く花は美しい|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、齋藤孝氏の『最強の人生指南書 佐藤一斎「言志四録」を読む』(祥伝社新書)です。その中から「人が成熟するとは自己中心性を離れること」という題でブログを書きました。 書の中に「内から満ちるようにして咲く花は美しい」という心に響く文章がありました。 「己(や)むを得(え)ざるに薄(せま)りて、而(しか)る後に諸(これ)を外に発する者は花なり」《言志四録》 準備万端ととのって、やむにやまれなくなって、蕾(つぼみ)を破って外に咲き出すのが花である。 能を大成した世阿弥の言葉に「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」というものがありますが、 そこでいう「花」とは、その人が持っているよいもののことです。 佐藤一斎のいう「花」も意味しているものは同じです。 それも、やむを得なくなって外に発したものこそがその「花」だと言うのですから、 「見て見て」とこれみよがしに見せるのは「花」

    内から満ちるようにして咲く花は美しい|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • 笑顔を磨けば健康になる|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、田中真澄氏の『明るく生きれば人生は好転する』(かんき出版)です。その中から「明るく生きるための三条件」という題でブログを書きました。 書の中に「笑顔を磨けば健康になる」という心に響く文章がありました。 医学博士の徳久克己氏は、自分の臨床の経験を通して、著書『心とカラダと運命』の中で、こう書いている。 「顔が笑っている時には、カラダじゅう、全部いっしょに笑っているのです。手や足だけでなく、カラダの中の肺も胃も、心臓も、腎臓も腸も、髪も爪も、血液だって笑っているのです。 その反対に、顔が悲しんでいる時には、カラダじゅう全部が悲しんでいるのです。このように、顔の表情とカラダの表情とは切り離すことができない、ということがわかりますと、顔の表情がカラダの健康と、密接な関係があることもわかります」 米国の社会教育家マーディンの今から七十年前に書かれた著書には、次のような一節が

    笑顔を磨けば健康になる|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • 誰もが、1番になれる才能を持っている|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、池田貴将(たかまさ)氏の『決断力の磨き方』(Gakken)です。その中から「子どもの心を忘れない」という題でブログを書きました。 書の中に「誰もが、1番になれる才能を持っている」という心に響く文章がありました。 眠れる才能を己のなかに見出すことは、 もしかしたら、すべての人がまず果たすべき、 この世の使命なのかもしれない。 「自分には何も才能はない」 これは安易な諦めにはほかならない。 なぜなら、何かしら人より秀でた能力を、 誰もがもっているというのは、 統計的にも実証されているからだ。 200万人もの能力を、40年に渡って観察した、 あるアメリカ人研究者の報告がある。 それによれば、調査対象全員が例外なく、 他より秀でた能力をもっていることが わかったそうなのだ。 しかも驚くなかれ、そんな能力が 1~3つも、あるという。 200万人と競争して1番になれるものが、

    誰もが、1番になれる才能を持っている|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • 人気のある人|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、吉井雅之氏の『仕事ができる人になる思考習慣』(大和書房)の中から「人に能力の差はなく、 あるのは習慣の差だけ」という題でブログを書きました。 書の中に、「人気のある人とは」という心に響く文章がありました。 あなたは、自分が 「人気のある人」だと思いますか? 人から高い評価を受けるためには、「よい結果」を出す必要があるというのは当たり前のことです。 さらに、人気を高めたかったら、結果を出すだけではなく、いつも他人から期待される人でいなければなりません。 上司から期待されていない部下や顧客や株主から期待されていない企業などが、幸福になることは絶対にありません。 「私は他人の目など気にしない」という人もいるかもしれませ ん。しかし、当にそう言えるのは、実のところ、それまでの人生で一定の成果や結果を残している人だけ、と私は考えています。 「私は他人の目など気にしない」と

    人気のある人|西原宏夫 Nishihara Hiroo
  • 年齢を重ねても、記憶力は落ちない|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、中野信子氏の『あなたの脳のしつけ方』(青春文庫)です。その中から「素敵な先延ばし」という題でブログを書きました。 書の中に「年齢を重ねても、記憶力は落ちない」という興味深い文章がありました。 よく、「最近、年をとったせいで、記憶力が悪くなってきて...」などといいますよね。 若いころは新しいことをどんどん覚えられたし、人と話すときも言葉がスラスラ出てきたはずが、最近ではなかなか覚えられない。 いざ人に話そうにも、「なんだっけ、ほら、アレ、アレ!」と肝心の単語が出てこない。 そんな方も多いでしょう。 やはり年齢を重ねることで、脳が衰えて記憶力が悪くなるのでしょうか? それとも、それは単なる錯覚にすぎないのでしょうか? 結論をいうと、どちらも正確ではありません。 果たして年をとると、人の記憶力は いったいどうなるのでしょう? まず押さえておきたいのが、人は年齢を重ねて

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  • 誠実に生きることがますます大事|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、植西聰(あきら)氏の『心の乱れを整える9つの習慣』(永岡書店)です。その中から「ゆったりと生きる」という題でブログを書きました。 書の中に「誠実に生きることがますます大事」という心に響く文章がありました。 「名誉や利益だけのために生きる人には『誠実さ』というものがない(意訳)」 江戸時代初期の禅僧である鈴木正三(しょうさん)の言葉です。 「名誉を得たい」という欲に心をとらわれると、人は平気で嘘をつくようになります。 「利益を得たい」という欲に、我を忘れてしまった人も同じです。 自分の名誉や利益を得るためには、他人をおとしいれたり、だましたり、汚い手を使っても、たとえ人を傷つけることがあっても平気です。 このような心の状態を、鈴木正三は「誠実さがない」とのべているのです。 では、誠実さを失った生き方を続けると、その人はどうなってしまうでしょう。 人のうらみを買い、敵

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  • 情報発信していちばん得をするのは自分|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、鮒谷周史(ふなたにしゅうじ)氏の『変われる人』(かんき出版)です。その中から「一生のうち逢うべき人には必ず逢える」という題でブログを書きました。 書の中に「情報発信していちばん得をするのは自分」という心に響く文章がありました。 情報発信は、人との出会い以外にも多くのものをもたらしてくれます。 1つのアウトプットをするためには、最低でも5~10のインプットが必要となり ます。100のインプットが必要な場合もあるでしょう。 頭に飛び込んでくるいくつもの情報のなかから、自分なりに「これは使える」「これは記録に残しておきたい」「この情報を発信すればきっと喜ばれるだろう」などと感じた情報を選択し、編集していくのです。 こうして出来上がった情報は、当然のことながら、自分が人生を生きる上、成長する上でとても役に立つでしょう。この作業を日常的に続けることで、理想の人生を生きるため

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  • ささいなことに感動してくれる人|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、有川真由美氏の『一緒にいると楽しい人疲れる人』(PHP)です。その中から『「いい加減」が楽しさを生む』という題でブログを書きました。 書の中に「ささいなことに感動してくれる人」という心に響く文章がありました。 ほめ上手は、ささいなことに感動する人です。 私の田舎の家に訪ねてきて、ものすごく感動してくれる人が何人かいました。 作家仲間のOさんは、家を見て、「こういう家、ボクの理想なんですよね。ここで執筆したら想像力が広がるでしょうね」と感動し、景色を見て「美しすぎます。映画に出てくる風景みたいだ」と感動する。 私が「この町の水はおいしくて、有名なんですよ」と水道水を出すと、一気に飲み干したあと、一呼吸おいて、「こんなにおいしい水は、久しぶりに飲みました。毎日、この水が飲めるなんて幸せですね」としみじみ感動する......。 泊まっていった料理研究家のMさんは、朝、鶏

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  • 二十代の顔より、六十代の顔がいい|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、斎藤茂太氏の『「あなたに会うと元気になる」といわれる人』(新講社ワイド新書)です。その中から『物の「すごい人」とは』という題でブログを書きました。 書の中に「二十代の顔より、六十代の顔がいい」という心に響く文章がありました。 知り合いの女性が自分の母を嘆いた。 何かというと、 「どこそこへ行ったら、四十代といわれた」(当は六十代です) と自慢するのだそうだ。 「宇野千代さんみたいに死ぬまでお化粧して美しくという前向きなのはいいんだけど、母はそれだけ、何か知性がなくて軽薄にうつる」とグチッたので、吹き出してしまった。 こんな話もある。母の実家に法事で一緒に帰ったときのこと。 母の兄が跡を継ぎ、そのお嫁さんは母と同じ年だ。 母は娘に、 「私と同じ年なのに、老けているわよね。何もかまわないで······ ああなりたくないわ」 と耳打ちする。 娘は違った。 「いいなあ

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  • 生涯にわたって勉強と成長を続ける|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、スティーヴ・チャンドラー氏の『自分を変える89の方法』(ディスカヴァー)です。その中から「始めるのに、遅すぎることはない」という題でブログを書きました。 書の中に「生涯にわたって勉強と成長を続ける」という心に響く文章がありました。 安定した大企業で定年まで働き、リタイアしてからは、それまで養ってきた家族や子ども、そして年金と貯金に頼って生きていく…。 こうした人生設計は、産業革命以降の時代に確立された。 こうした工業化社会のライフスタイルで、人はどんどん保守的になった。 そして冒険心を忘れてしまった。 工業化社会以前の開拓時代は、冒険とロマン、フロンティアスピリットが満ちあふれていた。 それはおそらく、あの時代、個人が自分の能力を生かしきって生きていたからだと思う。 開拓者たちは、自分で畑を耕し、料理をし、狩りをした。 そして65歳でリタイアしようなどとは夢にも思

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  • 幸せメガネ|西原宏夫 Nishihara Hiroo

    今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『22世紀への伝言』(廣済堂出版)です。その中から『「なるほど」「そうね」から始まる会話』という題でブログを書きました。 書の中に「幸せメガネ」という心に響く文章がありました。 不幸や悲劇が存在しないかわり、幸せも存在しない。あるのは、目の前の現象を、幸せと思う心で見るか、不幸や悲劇と思う心で見るか、だけです。 心をこめて宿泊者に対応しているある宿の経営者が、私にこんな相談をしました。「夕堂で7時からべてもらっているが、8時半になっても席を立たない人が多い。談話室でコーヒーをどうぞと言って、それとなく片づけはじめてもいいでしょうか」 私は次のようのお答えしました。 「宿の都合で片づけたい時間があるでしょうが、そういう都合はちょっとおいておきましょう。ただ、こういうことは知っておいてください。もし夕がまずかったり、対応が不愉快で居心地が悪かっ

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