写真家クレイグ・バロウズ氏が撮った花々の写真を見ると、まるで映画『アバター』の世界に入り込んだように感じるだろう。浮かび上がる花びらは黒い背景と鮮やかなコントラストをなし、あちこちに蛍火のような光の粒が散らばっている。 これらの写真は作り物ではない。そこに写し出されているのは、科学の目で見た花の姿だ。(参考記事:「【動画】青くきらめく生物「海のサファイア」」) こうした不思議な色彩の作品は、彼がUVIVF(ultraviolet-induced visible fluorescence、紫外線誘発可視蛍光)と呼ぶテクニックを用いて撮影したもの。紫外線を照射したときに被写体が発する蛍光をとらえた撮影手法だ。 つまり写真に映っているのは、実際に被写体自体から放射されている光である。たとえば遊園地などで、紫外線を照射するブラックライトを使った施設に入ると、自分が着ている白いTシャツが光って見えた
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