脂質異常症はその名のとおり、体内に過剰な脂質が蓄積する病気で、血液中のLDL(悪玉)コレステロール値や中性脂肪が上昇したり、HDL(善玉)コレステロールが低下した状態です。この状態では血管が狭窄(きょうさく・狭くすぼまること)して重大な病気を招く危険性が高くなるため、脂質異常症と診断された方はできる限り体内の脂質を減らす必要があります。脂質異常症を改善するためのポイントについて、横浜労災病院栄養管理部の張 日怜(ちゃん いるりょん)さんにご説明していただきました。 脂質異常症とは? 脂質異常症とは、血液中の脂質が増えすぎることによってコレステロール(細胞膜の原料となる物質)がたまり、血液の通り道が狭くなってしまう病気です。血液の通り道が狭まった状態をそのままにしておくと動脈硬化につながり、命に関わることになります。 「中性脂肪」と「コレステロール」に注目 脂質にはさまざまなものがありますが