一般国際法としての慣習国際法の変化過程における国際法制度の位置づけと、慣習国際法概念の再構成・規範の一般化における規範的正当化の意義を考察。国際法の変化の方向を、規範秩序の性格および、制度構成の機能特性の両面から明確にする。 (「はしがき」より) 問題関心と対象が、一般国際法としての慣習国際法の変化過程における国際法制度の位置づけの問題であったこと、理論的には一般国際法の概念についての国際法規範の一般化という面から概念の再構成が必要と考えてきたこと、国際法規の存在判断における規範的正当化の意義に関心を持ってきた。 『一般国際法秩序の変容』 小森光夫(千葉大学名誉教授) 著 【目 次】 はじめに 〔Ⅰ〕 一般国際法形成過程の特性 1 国際連合における規則作成と一般国際法の形成への影響 2 国際法における一般法と特別法―慣習法と条約の概念の法源論における相関性を軸として― 〔Ⅱ〕 国内法秩序