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ブックマーク / honz.jp (5)

  • 『謎のアジア納豆』 - HONZ

    書店で書を手にとって、巻頭パラパラと数ページめくってからこの解説文で概要を知ろうとする人も多いと思うので、まず結論から言う。 このは傑作だ。あなたの納豆観を覆し、しかも納豆を入り口にアジア中の辺境民族文化の旅へと誘い、さらに現代におけるディープな旅とは何か?という問いかけまでが含まれている。「買おうかな?どうしよっかな?」と悩んでいる暇はない。今すぐレジに持っていって納豆をべながら書を貪るように読まれたい。以上終わり! …というのは解説文としては不親切なので、数ページもらって書の魅力、そして納豆文化の魅力についてガイドしようと思う。申し遅れたが、僕は発酵文化の専門家として、世界各地の不思議な発酵や微生物を訪ねてまわるのを生業としている。文中の著者の問いかけに僕なりに答える形式で、の理解をさらに深める手伝いができれば幸いだ。(ちなみにここから先はネタバレを多数含むので、もう絶

    『謎のアジア納豆』 - HONZ
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    nisshi_jp 2020/06/11
  • 『ほぼ命がけサメ図鑑』これが世界でただ一人、サメ専門ジャーナリスト・沼口麻子の生きざまだ! その①  - HONZ

    やばい、遅刻だ! 必死で走る私。バッグの中には、『ほぼ命がけサメ図鑑』。 その日私は、世界でただひとりのサメ専門ジャーナリスト(シャークジャーナリスト)であり書の著者でもある、沼口麻子さんと会う約束をしていた。が、池袋駅前で道に迷ってしまっていた。 サメ――海に行ってもお会いしたくない生物の代表格。「凶暴な海のハンター」というイメージをもつ人も多いことだろう。 ところがそのサメを追い求めて、サメの情報発信を生業としている女性がいる。しかも、6年がかりで執筆した『ほぼ命がけサメ図鑑』は発売後わずか5日で重版したというではないか! 『ほぼ命がけサメ図鑑』は、サメの生態など科学的な紹介から料理など人との関係、サメQ&Aに研究現場の紹介などなど、内容盛りだくさんのサメへの熱い想いにあふれる一冊である。 これはもう、著者に会ってみたいと思わないほうが、おかしいのではないか。 時間ぎりぎりに、汗だ

    『ほぼ命がけサメ図鑑』これが世界でただ一人、サメ専門ジャーナリスト・沼口麻子の生きざまだ! その①  - HONZ
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    nisshi_jp 2018/06/07
  • 『アルカイダから古文書を守った図書館員』 - HONZ

    2013年1月、アルジェリア東部の天然ガス精製プラントで、日人を含む大勢の外国人がイスラム過激派に拘束される事件が起きた。アルジェリア軍と過激派の交戦により結果的に少なくとも37人の外国人が死亡し、内10人はプラント大手「日揮」社員などの日人だった。このニュースが駆けめぐったときの衝撃は、今も記憶に新しい。 では、このとき犯行グループが何を要求していたかを知っているだろうか。そのひとつは、隣国のマリで進行中のフランスによる軍事介入を停止することだった。なぜマリ? そう首をひねる人もいるかもしれない。だがアルジェリアの事件の首謀者は、その軍事介入と浅からぬ因縁があった。そして軍事介入の背景には、1年近くにわたったアルカイダによるマリ北部の支配があり、その陰には危機を受けて敢然と立ち上がったひとりの男がいた。この知られざるドラマ

    『アルカイダから古文書を守った図書館員』 - HONZ
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    nisshi_jp 2017/06/15
  • 『東大助手物語』 - HONZ

    いたいたしい読み物である。 ページをくりながら、私はそこかしこで思う。ああ、もういい。もうわかった。中島さん、自分をさいなむのは、ほどほどにしてくれ、と。 だが、そう思いつつ、私は読みすすむ。中島さんの心が、傷つき、すさんでいく。その荒廃を、どこかで私はおもしろがっている。こんどは、どんなふうに精神の解剖が、しめされるのか。その自虐劇にわくわくしている私も、いっぽうにはまちがいなく存在する。 こういう魂の悲鳴が、興味深く読めてしまう。どうやら、私にはそれだけむごい心が、無慈悲と言うしかない心が、あるらしい。そのことを、いやおうなく思い知らせてくれるではあった。 私ひとりにかぎったことではないだろう。この一冊がたのしめたという読み手は、みな大なり小なり同類であると考える。 「あとがき」で、中島さんは書いている。「私は完全な人間嫌いになった。他人から愛されることも……評価されることも、鳥肌が

    『東大助手物語』 - HONZ
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    nisshi_jp 2017/06/01
  • 『離婚式へようこそ』 - HONZ

    あなたは「離婚式」をご存知だろうか? 何はともあれ、まずはこちらをご覧いただきたい。 離婚式 式次第 旧郎・旧婦、入場 開式のご挨拶 離婚に至った経緯のご説明 ~司会者よりご報告~ 旧郎・旧婦よりご挨拶 ご友人代表によるご挨拶 旧郎・旧婦、最後の共同作業 ~結婚指輪をハンマーで叩き割る~ 旧郎・旧婦、参列者での会 閉式のご挨拶 解散 進行は結婚式に沿ってはいるようだが、いくつか見慣れない言葉も見受けられる。「新郎・新婦」ではなく「旧郎・旧婦」。二人の出会い「馴れ初めエピソード」紹介ではなく「離婚の経緯」の説明。お察しの通り、離婚式とは既に離婚した・これから離婚する夫婦が、親族・友人の前で再出発を誓うためものだ。 著者は離婚式プランナーであるが、離婚式誕生のきっかけは思いつきと成り行きにあった。学生時代から慕っていた先輩の結婚式に参列して二年後、著者はその先輩から「離婚することになった

    『離婚式へようこそ』 - HONZ
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    nisshi_jp 2011/10/19
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