まだ食べられる食品が捨てられるフードロスが社会問題化している。 現在、世界で製造される食品のうち約3分の1が廃棄され、日本だけでも年間1900万トンがフードロスとなっているという。しかもそのうち900万トンが消費期限“前”に捨てられていると聞けば、事態の深刻さがわかるだろう。 こうした問題を解決するべく、あるビールが生まれた。 「クラスト ピルスナー」という名のクラフトビール。よくある洒落た瓶ビールに見えるけれど、実は廃棄予定のアレから作られている。 こちらがビールの原料となるパン。そう、“パン”である。日本国内の工場から出るパンの端材を原料にしたクラフトビールなのだ。 手掛けたのはシンガポールのフードテクノロジー企業、クラスト。彼らはまだ食べられるのに捨てられる予定の食材を新たな商品にアップサイクルすることで、資源の循環を推進し、SDGsへの貢献を目指す。 そしてクラストが目をつけたのが