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2013年1月31日のブックマーク (6件)

  • 事前分布がベイズ推定を歪める時 - himaginary’s diary

    昨日紹介したゲルマンのエントリでは、引用部の冒頭で事前分布への固執を戒めていたが、それは、ノアピニオン氏がベイジアンはデータが信用できないと自分の事前分布に固執する、と揶揄したことへの反論を意図していた。そこでノアピニオン氏は、事前分布を間違えるととんでもない結論に至る極端な例として、統計学者のCosma Shaliziが4年前に自ブログで示したケースを挙げている(デロング経由)。今日はそのShaliziのエントリを紹介してみる。 The theme here is to construct some simple yet pointed examples where Bayesian inference goes wrong, though the data-generating processes are well-behaved, and the priors look harmle

    事前分布がベイズ推定を歪める時 - himaginary’s diary
  • モデルとしての事前分布 - himaginary’s diary

    ノアピニオン氏が統計におけるベイジアンと頻度主義の対立について論じたところ、ベイズ統計学の権威であるアンドリュー・ゲルマンが反応した。以下はそこからの抜粋。 First, a Bayesian doesn’t need to stick with his or her priors, any more than any scientist needs to stick with his or her model. It’s fine—indeed, recommended—to abandon or alter a model that produces implications that don’t make sense (see my paper with Shalizi for a wordy discussion of this point). Second, the parall

    モデルとしての事前分布 - himaginary’s diary
  • 蟹は甲羅に似せてインフレを予想する - himaginary’s diary

    Carola Binderブログ*1が、日の状況に絡めつつ、Ulrike MalmendierとStefan Nagel*2の「Learning from Inflation Experiences」という論文を紹介している。 以下はその要旨。 How do individuals form expectations about future inflation? We propose that past inflation experiences are an important determinant absent from existing models. Individuals overweigh inflation rates experienced during their life-times so far, relative to other historical dat

    蟹は甲羅に似せてインフレを予想する - himaginary’s diary
  • 事実と印象の一例

    以前にも一度述べたことがあるが、同じ事実・統計データでも、見せ方によってずいぶんと異なった印象を与えるものである。したがって、あらゆる現象に関して、多面的に検証し、それに関する主張の頑健性をチェックする必要がある。一例として、先進各国の中央銀行のバランスシート規模をとりあげてみる。 次の図は、日(8月23日)の『日経済新聞』朝刊の星岳雄さんとA・カシャップ氏の「経済教室」の記事から引用したものである。この図から、「世界金融危機の後、思い切った緩和政策をとった他国の中央銀行と相変わらず消極的だった日銀の差は顕著だ」と述べられている。 他方、次の図は、同じ『日経済新聞』の8月19日(日曜日)朝刊の記事から引用した図である。また、ほとんど同じ内容の図が、セントルイス連銀の『レビュー』に掲載されたPIMCOのモハメド・エルエリアンの記事(pdfファイル)の中にも掲載されていたので、合わせて引

    事実と印象の一例
    nizimeta
    nizimeta 2013/01/31
    “緩和の程度は、まだゼロになっていない長期金利とかリスク資産の利回り(のうち、リスク・プレミアム部分)がどれだけ下がったかで判断されるべきものです。問題は「量」ではなく、やはり「金利」なのです”
  • 『外国語学習の科学 - 第二言語習得論とは何か』を読んで - はてな読み

    読み終わりました。速読なんて出来ない自分が3時間で読みました。それは英語学習中の自分にとって非常に有益なことが書かれていたからです。 英語学習で悩んでいる人やその方法を模索している人にとって、この700円は決して高いものではないでしょう。ただし、「アレをやれ」「コレを読め」という具体的な方法論や教材の提示はありません。どんな学習方法が外国語学習において重要であるか、また、日人が英語やその他のヨーロッパ言語を学ぶときに自覚すべき事柄は何か、について丁寧に解説しています。目次に沿ってその内容を少しだけご紹介します。 第1章 母語を基礎に外国語は習得される 第2章 なぜ子どもはことばが習得できるのか 第3章 どんな学習者が外国語学習に成功するか 第4章 外国語学習のメカニズム 第5章 外国語を身につけるために 第6章 効果的な外国語学習法 おそらく英語学習中の人にとって興味が湧くのは「第3章

  • こくら日記 - 悲劇の島エロマンガ

    ■エロマンガ島、健康な中学生時代をおくった日人男性であればだれしも一度は地図帳の中にその島を発見し、ささやかな期待としかし現実にはありえないはずの風景を夢想した経験があるだろう。最近の地図帳にはイロマンゴ島と書かれているらしいが、現地の発音にもっとも近い表記はエロマンゴ島である。 ■エロマンガ島はバヌアツ南部のタフェア島嶼群のひとつであり、面積は975平方キロメートル、800メートルを越えるピークを持つ火山性の島である。 ■しかしエロマンガ島はその蠱惑的な名前のイメージとは裏腹に悲劇の歴史を背負った島であった。 ■空から見るエロマンガ島は、まばらな森と草原が広がっている。集落はほとんど見られない。草原は柵でかこわれ、その中で牛たちが草をんでいる。島には8人乗りの軽飛行機がかよっているが、観光客はおろか人類学者すらほとんど訪れない。行くのが大変だからではなく、行っても何もないからだ。 ■