事実と印象の一例

以前にも一度述べたことがあるが、同じ事実・統計データでも、見せ方によってずいぶんと異なった印象を与えるものである。したがって、あらゆる現象に関して、多面的に検証し、それに関する主張の頑健性をチェックする必要がある。一例として、先進各国の中央銀行のバランスシート規模をとりあげてみる。 次の図は、本日（8月23日）の『日本経済新聞』朝刊の星岳雄さんとA・カシャップ氏の「経済教室」の記事から引用したものである。この図から、「世界金融危機の後、思い切った緩和政策をとった他国の中央銀行と相変わらず消極的だった日銀の差は顕著だ」と述べられている。 他方、次の図は、同じ『日本経済新聞』の8月19日（日曜日）朝刊の記事から引用した図である。また、ほとんど同じ内容の図が、セントルイス連銀の『レビュー』に掲載されたPIMCOのモハメド・エルエリアンの記事（pdfファイル）の中にも掲載されていたので、合わせて引

[himaginary]

“問題は｢量｣ではなく、やはり｢金利｣なのです”というのは非ケインズ効果には当てはまらないのだろうか。cf. https://twitter.com/kazikeo/status/129110452771885056、http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20120402/a_man_for_any_season

[shelling4d]

GDP比でみるのは大事やね。

[nizimeta]

“緩和の程度は、まだゼロになっていない長期金利とかリスク資産の利回り（のうち、リスク・プレミアム部分）がどれだけ下がったかで判断されるべきものです。問題は｢量｣ではなく、やはり｢金利｣なのです”

[perfectspell]

「きわめて相場を張ったような金融政策のすすめだとは思うが、論理としては理解可能な話である。」

[a1ot]

「中央銀行が相場を張ったような金融政策運営を行うことが、中長期的にみて本当に正しいのかどうか（金融危機の前と後でのグリーンスパンに対する評価は、手のひらを返したようだという表現が文字通り当てはまる）」

[maktoda]

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