「竹内結子、三浦春馬、木村花、自殺の他虐的要素と病死としてのとらえ方」2020(令和2)年その2【連載:死の百年史1921-2020】第6回(宝泉薫) 連載:死の百年史1921-2020 (作家・宝泉薫) 死のかたちから見えてくる人間と社会の実相。過去百年の日本と世界を、さまざまな命の終わり方を通して浮き彫りにする。第6回は、2020(令和2)年その2。連鎖的ですらあった芸能人の自殺から、この人間的な死の本質を掘り下げてみた。 竹内結子さん(享年40) ■2020(令和2)年 木村花(享年22) 月乃のあ(享年18) 三浦春馬(享年30)竹内結子(享年40) 2020(令和2)年はコロナ禍による死をはじめ、印象的な死が目立った。とはいえ、死の印象はその人との関係性や自分の気分に左右されるから、身近に感じられる死も、他人事めいた死もある。 ただ、多くの人が関心を抱くのが自殺による死だろう。1