八ツ場ダム建設で川原畑代替地に並ぶ墓地。いずれも水没するエリアの墓地を移設した。その一角には新たに供養塔が建てられた。高さは10メートルの大きいものでクレーンを使い慎重に台座が取り付けられた。ここに先祖のお墓を移設した女性は民主党のダム建設中止を受け「お墓も家も代替地に移して完成するのを待つだけだったのに、何で今さら」と困惑していた=11日午後、群馬県長野原町川原畑地区(矢島康弘撮影) 前原誠司国土交通相は19日、八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設を中止した場合、水道水の供給を受ける埼玉など1都4県が特定多目的ダム法に基づいて支払ってきた利水負担金1460億円について、返還する意向を表明した。 東京都内で、前原国交相は記者団に「法に基づき出資してもらったものは返還するのが当たり前だ。中止した場合、お返しする」と指摘。利水負担金とは別に、治水で恩恵を受ける6都県が支払ってきた直轄事業負担金