決着! 恐竜絶滅論争 (岩波科学ライブラリー) 作者: 後藤和久出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/09メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 19人 クリック: 245回この商品を含むブログ (14件) を見る 昔、金子隆一『大絶滅!』を読んで、隕石説は結構劣勢になっているのか、と一時は思っていたんだよね。金子はプリューム説、つまり地殻変動による火山噴火で恐竜が絶滅したという立場で、今後もそうした地殻変動に備えるような地球管理体制を構築せよ、という勇ましい本だったので結構おもしろく読んだ。 が、本書は隕石説が圧倒的に正しいと主張し、火山説を含む異論について、その問題点を指摘する。隕石説が劣勢に見えたのは、同じ隕石説内でも細かい内輪もめがあって、異論に対する一体的な対応ができなかったから、という。でも実際には、異論のほうがかなりの少数派であって、議論の決着がついていない