苫前町の風力発電所「苫前グリーンヒルウインドパーク」で風車の羽根(長さ約26メートル)が地上約45メートルの支柱から落下した事故で、3枚の羽根は根元を支える回転部から破損していたことが、運営会社の調査などでわかった。支柱との接続部分に何らかの問題が起きて破損した可能性が高まった。 発電所を運営する「ユーラスエナジー苫前」の親会社「ユーラスエナジーホールディングス」(東京都)によると、7日はグループ会社の社員7人が落下部品を確認するなどした。同社や経済産業省などによると、落下していたのは3枚の羽根だけではなく、羽根の根元部分を含めた「ローター」と呼ばれる部品全体だった。3枚の羽根の重さは約12トンで、回転部を含む落下物の総重量は27トンだった。 同社によると、この風車の耐用年数は20年で、使用開始から約14年しか経過しておらず、8月20日の定期点検でも異常はなかった。 同社は9日以降、本格的