無人タクシーの実現をめざす「ロボットタクシー」(東京)と内閣府は1日、自動運転の実証実験を始めると発表した。国家戦略特区に指定されている神奈川県で、住民を自動運転車でスーパーまで送迎する実験を来年1月にも始める。 ロボットタクシーは、IT大手のDeNAと自動運転技術を開発するベンチャー「ZMP」(東京)が共同で設立した合弁会社。2020年代に無人タクシーを走らせるのが目標だ。 実験は、神奈川県藤沢市で住民約50人がモニターとなり、2台の自動運転車に自宅とスーパーの間を行き来させる。住民がスマートフォンでタクシーを呼ぶと、車が自宅まで迎えに来てスーパーまで送り届けてくれる仕組みだ。 実験では車は無人ではなく、運転手と補助役の2人が同乗する。スーパーの敷地内と約3キロの幹線道路は自動運転で走らせ、自宅までの路地などは手動で運転する。約2週間の実験でデータを集め、改善を重ねながら断続的に繰り返す