ドローン(小型無人機)を使って、ハチの巣を駆除する実証実験を、清掃サービス大手のダスキン(大阪府吹田市)が兵庫県内で始めた。バキュームクリーナーを取り付けて飛ばし、高所にある巣やハチを吸い取る。県内では都市部と自然が近接する地域が目立ち、ハチに関する相談も全国で際立って多く、同社は駆除が難しい高所などでのノウハウ確立を目指す。(中務庸子) 同社のハチの駆除は、全国のフランチャイズ拠点のうち、講習や研修を受けた約200カ所が担っている。攻撃性の高いスズメバチ関連の依頼が多く、活動が盛んになる7~10月に集中するという。 通常は夜間、防護服に身を包んだ作業員が巣の入り口にホースを近づけて薬剤を噴霧し、中のハチを殺して巣を取り外す。 しかし、高所や足場が悪い現場では駆除できない▽薬剤を使うと他の生物にも害を及ぼしかねない▽夏場に防護服を着る上、夜間での仕事に作業員の負担が大きい-など課題だった。