本日からは、プログラミング言語C++の生みの親であるBjarne Stroustrup氏の公開論文を忠実に読んでいきます。本連載で取り上げる論文は以下のサイトからPDFファイルとして公開されています。20ページ前後の分量ですから、プリンタをお持ちの方は、印刷しておくとよいかもしれません。 本日は、論文内の「1 Introduction and Overview」部の第1段落を精読します。「Introduction and Overview」という見出しの付け方は、一般書籍や他の論文の見出し構成と比較すると、多少変わっているといってよいでしょう。強いて日本語にすれば、"はじめに"という感じになります。 プログラミング書やマニュアルなどを読み慣れた現役開発者の多くは、"はじめに"部分を読み飛ばしてしまう傾向があります。本連載では、Bjarne Stroustrup氏の公開論文を忠実に精読するこ