米ルイジアナ(Louisiana)州ベニス(Venice)の湿地帯に漂着した原油(2010年5月19日撮影)。(c)AFP/Clement SABOURIN 【5月21日 AFP】(写真追加)メキシコ湾(Gulf of Mexico)で爆発・水没した石油掘削施設から流出した原油が、ルイジアナ(Louisiana)州の湿地帯に壊滅的な被害をもたらしている。原状回復は極めて困難とみられるほか、沿岸漁業も壊滅状態で、地元当局は英エネルギー大手BPを強く非難している。 「沿岸の24マイルが破壊された。全部死んだよ。あの沼にもう生き物はいない」。ルイジアナ南部プラクミン(Plaquemines)郡のBilly Nungesser郡知事は20日、米MSNBCの取材に対して嘆いた。 ■足場ない沼地、除去はほぼ不可能 湿地帯の原油の除去作業は至難の業だ。植物が密生する入り組んだ沼地には人の立つ場所がなく、