関西へ最短、重視 北陸新幹線の福井県敦賀市以西ルートを検討する与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は20日、同県小浜市経由で京都駅に至る「小浜・京都ルート」を採用することを正式に決めた。京都-新大阪間については、東海道新幹線の北側を通る北回り案か、京都府南部を通る南回り案かの判断を先送りし、年度内に結論を出す。2046年とされる全線開業の前倒しに向け、今後、2兆円を超える建設費の財源確保策を探る方針だ。 与党PT座長の茂木敏充・自民党政調会長は会合後の記者会見で、「北陸・関西間の移動の(時間が最短という)速達性や、(乗り換えがないなど)利便性を総合的に勘案した」と述べた。