■時代と歩む老舗の味 時は幕末の1860年。開港景気にわく函館の地に、1人の秋田藩士が菓子屋を開きました。「千秋庵総本家」の始まりです。戊辰戦争が1868年だから、榎本武揚や土方歳三が函館へ来た頃にはもうあったんですね。その後、小樽、札幌、旭川、釧路(閉店)、札幌から帯広(今の六花亭)へと全道に分岐したルーツです。 高田屋嘉兵衛の像が見下ろす本店は、黒い瓦屋根に漆喰(しっくい)のなまこ壁。木戸をカラカラッと開けると、三角巾の店員さんがお出迎え。ガラスケースには上生、カステラ、昭和初期生まれの銘菓「元祖 山親爺」などと並んで目当てのどらやきが納まっています。 「ドラえもん」のどらやきって、真ん中がぷくっと盛り上がって縁はめくれあがりそうでしょう? ここのどらやきはあのくらい太っています。持った感触からしてしっとり柔らかく、割ると大粒のあんが縁近くまでぎっしり。甘いのにくどくなく、
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