愛知県医師会(妹尾淑郎会長)主催の健康講演会で、藤田保健衛生大医学部精神医学教室の北島剛司講師が「良質な睡眠とれていますか?」と題して講演した。講演要旨は次の通り。 国が3000人を対象に、不眠についてのアンケート調査を実施した結果、「寝つけない」「夜中に目が覚める」「朝早く目が覚める」といった不眠を訴える人が20%、「昼間眠くなってしまう」という人が10%をそれぞれ超えていることが分かりました。不眠は非常に苦痛を伴います。それだけでなく、昼間眠くなったり、記憶力、判断力、さらに集中力などを低下させたりと、社会活動にも支障をきたすことになります。 また、心臓の活動などをつかさどっている自律神経の働きを乱して、血圧を上げたり、不整脈を起こしたりするほか、免疫力の低下やホルモンの活動を悪くするなど心身ともに悪影響を与えます。 睡眠障害による交通事故や労働災害などによる社会的損失は、全世界で1年