ベルリンからプラハ、ウィーン、ブダペストと急ぎ足で旅をしてきました。 ドイツのドレスデンから山の上の国境を越えるとそこはチェコ、ビロード革命後のチェコ。初めてのチェコでまず初めに目撃したのは、零下も10度あろうかという山村の石造りの家。道路に向かって大きな窓。そして窓の中でしなを作って笑顔をふりまく下着姿の美女。なんでも政府公認とか。国境の飾り窓であります。 「ああこれが待ちに待ってたプラハの春の実現ね」と独り言。 だが待てよ。これは果たして長い社会主義体制から解放されたゆえの新商売なのだろうか。 自由主義経済の象徴としての山の上の娼家なのだろうか。 チェコに入る前にドレスデンに寄った。ドレスデンは大戦時に連合軍の最も激しい爆撃のあったところだ。廃墟と化した町の写真が土産物屋で売っていた。それはまさに焼け野原と化した東京そっくりだった。 だが現在、ドレスデンは、かつての教会や王宮、マリア・