普段はあまり目にすることの無い大企業の工場や地下の大規模工事現場を見学してみたい、一人では心細いけど、団体だと手続きもスムーズ。そんな「大人の社会科見学」がこのところ静かなブームとなりつつあるようです。その名も「社会科見学に行こう!」という団体の代表の小島健一さん(※1)とメンバーの方達がJ-PARCを見学された時の様子を手記にしていただきました。 期間限定に弱いのです。 8月8日。世間では立秋とかパパの日と呼ばれている日に、私と、「社会科見学に行こう!」のメンバーの柴尾英令さん、開田裕治さん、開田あやさんの4名で、茨城県の東海村にある「J-PARC」の見学に行ってきました。J-PARCとは日本原子力研究開発機構(JAEA)と高エネルギー加速器研究機構(KEK)が共同で建設、運営を行っている大強度陽子加速器施設。 きっかけは、高エネルギー加速器研究機構の広報室から、「秋になるとシンク
リンゴが木から落ちるのを見て、「全ての物体は重力でお互いに引きつけあっている」と見抜いたのはイギリスの物理学者ニュートンでした。地球がリンゴを引きつけるのと同じ力(重力)が、太陽の周りを回る惑星や、銀河系と別の銀河系が互いに引きつけ合う力など、身近な距離から天文学的な距離までの広い範囲にわたって働いています。 そんな身近な重力ですが、重さを持った物体が振動したりする時にその周りに発生すると考えられている「重力波」については、これまで直接捉えられたことはありません。以前の記事でもご紹介しましたが、この重力波を捉えるための「望遠鏡」の研究開発にはKEKも参加しています。 神岡の地底から宇宙を見張る 「望遠鏡」と言っても、レンズを覗き込んで星を見る望遠鏡とはおよそ似ても似つかぬ形をしています。東西と南北など、直角に2つの方向に伸びた真空のパイプの中でレーザー光を飛ばして鏡で反射させ、鏡まで
つくばちびっ子博士2007 KEKは「つくばちびっ子博士事業」の指定見学施設です。一般公開日当日に、総合案内所にスタンプを用意しております。 「ちびっ子博士2007」つくば市サイト
学校や仕事で重圧に押しつぶされそうになったとき、体の奥から思わぬ力が湧いてきて跳ね返すことができた。そんな経験はありませんか? 「いいや、ない」という方も、体を作る素粒子が硬い芯に守られていると知れば気持ちも変わってくるかもしれませんね。実は、素粒子が守っているのはあなただけではありません。宇宙に浮かぶ星が潰れそうになるのをささえているのも素粒子の力です。ミクロな素粒子の性質が星の運命を決めている。今日はそんな話題です。 原子核を形づくる核力 私たちの体を含む全ての物質は原子からできていますが、その原子の中を見てみると、中心にどっしり原子核が座り、その周りをいくつかの電子が回っています。原子には酸素、水素、炭素など多くの種類がありますが、それらの違いは原子核の種類の違いから来ています。原子核はいくつかの陽子と中性子がお団子がくっついたような形をしていて(図1)、陽子1個だけだと水素、陽
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