マムシとシマヘビはおいしくて、ヤマカガシは苦味があり、アオダイショウは生臭いのだと彼はいう。 テントも時計もライトも持たず、できればマッチやライターなしの登山にも臨みたいと語る服部文祥は、四半世紀のあいだ山登りを繰り返している登山家だ。 パキスタンのK2や剱岳八ッ峰北面など名だたる難関を20代の頃から踏破した服部。だが、20kgの荷物を8時間運び、1日400円の賃金を得るパキスタンのポーターたちを見ているうちに大きな疑問が頭を支配するようになった。物資に囲まれた生活をする者が経済格差を利用して荷物を持ち上げてもらい、わざわざ高峰に登る意味はあるのだろうか? ポーターたちの方がよっぽどタフでサバイブする能力があるのではないか? かくして服部は「サバイバル登山家」になる。装備に頼らず、食料や燃料を現地調達しながら、道なき道を自力でゆくのだ。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 Num
2014年はヨーロッパF3などを戦いつつ、トロ・ロッソのテストドライバーを務め、日本GPでは1回目のフリー走行に登場し、才能の片鱗を披露した。 3月13日に開幕するオーストラリアGPで、史上最年少F1ドライバーが誕生する。 そのドライバーの名は、マックス・フェルスタッペン。'90年代半ばから2000年代前半にかけて、ベネトンやアロウズ、ティレルなどでレースをしていたヨス・フェルスタッペンの息子である。 F1の史上最年少記録は、2009年のハンガリーGPでトロ・ロッソからデビューしたハイメ・アルグエルスアリが持つ19歳125日だった。1997年9月30日生まれのオランダ人であるフェルスタッペンは、現在17歳。大幅な記録更新となる。 選手の若年化は、モータースポーツに限った話ではない。テニスや卓球、フィギュアスケートでは、10代前半の選手がシニア顔負けのプレーや技を披露して、大会を盛り上げるケ
今季から日本ハムの通訳に就いた野茂英雄氏の長男・貴裕氏(22歳)に現在の心境を聞いた。 インタビュー中、たびたび「う~ん……」と熟考しながら言葉を選ぶところなどは父親そっくりだった。そして、「あくまで裏方ですので」と控え目なところも。 男は黙って――。そんな職人気質な人間性がうかがえた。 ――立派な体格ですね。身長、体重を聞いてもいいですか。 174cm、113kgです。 ――野球のご経験は。 ちゃんとしたチームに入ってプレーしたのは、中学生から高校までです。小学校時代は父とキャッチボールとかはしましたけど、そこまで真面目にやろうとは思わなかったんです。でも小学校6年生ぐらいから少しずつ興味を持ち始めて。 ――やはり甲子園に憧れたとか。 いえ、小・中・高と都内のインターナショナルスクールに通っていて、そこのチームに入ったので、もともと高野連には加盟していないんです。対戦相手はもっぱら他のイ
名指揮官として一時代を築いている原辰徳監督。プレーヤーとしての殿堂入りは逃したが、エキスパート部門での選出が濃厚だ。 2015年の野球殿堂入りが1月23日、発表された。 今年新たに殿堂入りしたのは、競技者表彰では元ヤクルトの古田敦也氏の一人。エキスパート部門は一人もおらず、特別表彰で日本のリトルリーグの創設、発展に尽くした林和男氏と、全国高校野球選手権大会の前身である全国中学優勝野球大会を創設した朝日新聞社創始者の村山龍平氏(いずれも故人)の2人が選ばれた。 プレーヤー表彰で当選した古田氏は、現役時代には野村克也監督の愛弟子としてヤクルトの5度のリーグ優勝、4度の日本一に貢献。捕手という重責の中で2000本安打を達成し、盗塁阻止率もリーグ1位を10度マークするなど攻守に活躍。資格取得から3年目にして文句なしの殿堂入りとなった。 その一方で話題になったのが、巨人・原辰徳監督の落選だった。原監
歴代3位となる代表通算41ゴールを決めている岡崎慎司。今大会ではいまだ1得点だが、アジアの頂点に立つためには彼のゴールが絶対に必要だ。 「岡崎慎司 プレミアリーグ・レスターへ移籍か?」 大会開幕前に流れた移籍報道。清水エスパルスからシュツットガルトへの移籍が騒がれていた4年前のアジアカップを思い出させた。移籍成立までの難航が予想されるのも同様だった。 「ふたつ(レスターとマインツ)のチームから期待されているというのは、選手としてやってきた甲斐があるなと思いますね。まあでも決まるときは決まるし、決まらないときは決まらない。それ(交渉)は僕の役目ではないから。僕は、アジアカップでの優勝に集中するだけです」 “プレミアリーグ挑戦”という夢への期待を口にしつつも、事の成り行きに岡崎が右往左往することはない。しっかりとアジアカップに集中し、そして今もまた新しい壁を打開しようと戦っている。 「前回大会
【パ×Full-Count】本当の“地域密着”とは? 北海道と共に戦うファイターズの成功を支えるもの 北海道日本ハムファイターズ 2015.02.04 2018.01.25 Twitter Facebook LINEにおくる Bookmark 地域に根ざした球団が行う『WE LOVE HOKKAIDO シリーズ』 2014年7月、北海道日本ハムファイターズが『WE LOVE HOKKAIDO シリーズ2014』というイベントを実施した。7月11~13日の福岡ソフトバンクホークスとの3連戦がこのイベントに充てられ、球団史上初となるレギュラーシーズン3戦連続満員御礼を達成。なんと3日間で123,624人の観客が札幌ドームを訪れた。 『WE LOVE HOKKAIDO シリーズ』は、胸に「HOKKAIDO」の文字が刻まれた限定ユニフォームをチームとファンが共に着用し、一体となって戦い、盛り上がる
根底にある「一球の重み」が広島復帰の決断を後押し 2月から始まる日本プロ野球のキャンプで、話題を集めそうなのが広島カープに8年ぶりに復帰する黒田博樹投手だ。間もなく40歳を迎える右腕は途中からの合流となる。 昨年末に日米ファンを驚かせた決断には、黒田の根底にある「一球の重み」への思いが強く反映されていた。 メジャー7年間で211試合に先発。その中でも一際強く印象に残っているシーンがある。2013年5月の敵地でのロイヤルズ戦。先発した黒田は勝負どころの終盤に、球審に際どい投球をボールと判定された後、痛打を浴びた。その直後、判定を確認した際に球審から「一球にすぎないじゃないか」と言われ、激高した。「一球のためにたくさん調整している。軽く言われるのは許せなかった」と珍しく感情をあらわにした。黒田の一球への思いが伝わってきた場面だった。 2012年にヤンキース移籍後、「この一球で終わってもいいと思
球団幹部「どうなるか注目している。我々にはメジャー最高の内野守備コーチがいる」 マーリンズに加入したイチロー外野手が、新天地で一塁手にチャレンジする計画が浮上している。地元メディアでも報じられ、奇想天外と思われていた仰天プランだが、実現する可能性は十分にありそうだ。 イチローのマーリンズ入団実現に尽力したマイケル・ヒル強化担当責任者は、29日に都内で行われた入団会見に出席後、4番目の外野手として獲得したレジェンドの出場機会を増やす秘策について初めて言及した。 「イチローの一塁? 実は私たちもどうなるか注目しているんだ。そろそろスプリングトレーニングが始まる。我々のチームにはメジャーリーグ最高の内野守備コーチがいる。彼(イチロー)は、どんな形でも我々の勝利に貢献したい、できるだけ多くの試合に出場したい、とも話しているのだからね」 ヒル氏はFull-Countの取材に鋭い眼光でこう語った。地元
イチローは「ベンジャミン・バトン」? 若さの秘密をMLBサイトが特集 イチロー 2015.01.30 2019.10.28 Twitter Facebook LINEにおくる Bookmark メジャー最年長野手として開幕を迎える可能性が浮上しているイチロー マーリンズへの入団が正式に決まったイチロー外野手の“アンチ・エイジング”が、地元メディアで特集されている。今季はメジャー最年長野手で開幕を迎える可能性も浮上している安打製造機について、MLB公式サイトの動画特集ページ「CUT4」は、「イチローがマーリンズと正式契約。そして、エイジングの秘密も明らかになったかもしれない」と特集している。 メジャー通算3000本安打まで156本と迫るイチローは現在41歳。昨年、インディアンスでプレーした44歳のジェイソン・ジアンビ内野手、マリナーズ、ヤンキース時代にはイチローの同僚だった42歳のラウル・イ
オリックスが掲げるリーグ3連覇 このオフ、大型補強を敢行したオリックス。その強化を手掛けた球団本部副本部長兼編成部長の加藤康幸氏(48)には2つの野望がある。 1つはリーグ3連覇だ。 「セ・リーグでは巨人が3連覇しましたけど、パ・リーグは最近ないんですよ。西武がしたのはかなり前ですよね。だから3回優勝したら本物だと。ホークスもあれくらい勝って今やっと黄金チームのようになっているけど、3連覇はできていませんから」 加藤氏の言うように、パ・リーグでは黄金時代の西武が1990年から1994年まで5連覇をして以来、20年もの間、成し遂げられていない。その偉業をこの1月のスカウト会議で目標に掲げたのだ。 そのためにやるべきことはたくさんある。今オフは中島裕之内野手、小谷野栄一内野手、トニ・ブランコ内野手、ブライアン・バリントン投手らを補強し、エース金子千尋も残留。昨年のドラフトも狙い通りの指名を展開
ホークス1年目で目撃したショッキングなシーン 今オフのオリックスの大補強を手掛けた球団本部副本部長兼編成部長の加藤康幸氏(48)。その経歴は実に異色だ。 学生時代はテニスに打ち込み、順天堂大学に進学、運動生理学を専攻。その後、筑波大大学院に進み1993年にダイエーに入社した。同社では社長室のスポーツ担当として主に陸上部やバレーボール部(オレンジアタッカーズ)などに携わった。その後、98年から福岡ダイエーホークスへと入団。王貞治監督の監督付としてプロ野球の世界へ活躍の場を移していった。 加藤氏は当時をこう回想する。 「僕の原点は陸上部だったんですけど、オリンピックに出る人たち、いわゆるアマチュアと言われる人たちは本気度が全然違うんですよね。勝ちに対する気持ちが。だって負けたら、お前ら人事部行け、総務部行け、ユニフォームを脱いで会社の伝票整理しろみたいな世界で、1日でも現役を長く続けるには勝た
ドラフトとストーブリーグで理想の補強を実現させたオリックス 今オフのストーブリーグの主役は間違いなくオリックスだろう。 米球界から3年ぶりの復帰となる中島裕之内野手に日本ハムからFAで加入する小谷野栄一内野手。さらに2009年の本塁打王、トニ・ブランコ内野手、広島の4年間で40勝を挙げたブライアン・バリントン投手を補強した。FA宣言し、一時はポスティングでのメジャー移籍も視野に入れたエース金子千尋投手も最終的に残留を決めている。 また、その直前のドラフトでも思惑通りの補強を実現。187センチの大型左腕・山﨑福也の単独1位指名に成功し、2位にはギニア人の父と日本人の母を持つ宗佑磨内野手(横浜隼人)、3位には佐野皓大投手(大分)と将来性豊かな高校生を指名した。その他、4位髙木伴(NTT東日本)、6位坂寄晴一(JR東日本)ら即戦力投手も獲得。9人のうち6人が投手で、12球団屈指の投手陣がさらに強
「イチメーター(のヒット数)を更新するのが待てない!」 イチロー外野手のマーリンズ入団会見を受け、「イチメーター」で有名なエイミー・フランツさんも興奮を隠せないでいる。特に、背番号51の復活はうれしいようだ。 マリナーズ時代、ヒット数をカウントする「イチメーター」を右翼スタンドに掲げ続け、世界で最も有名なイチローファンとして知られるようになったエイミーさん。今オフは去就問題に一喜一憂していたが、遠い日本で行われた入団会見にも注目していたようだ。 「51番を着る彼をもう1回見ることができて光栄よ! イチメーター(のヒット数)を更新するのが待てないわ!」 エイミーさんは会見終了直後、自身のツイッターに興奮気味のつぶやきを投稿した。MLB公式サイトなど複数の米メディアは、イチローが記者会見でマーリンズのユニホームを着用した写真をHP上に掲載しており、エイミーさんも2年半ぶりに復活した背番号51を
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