電話が微妙に壊れた。イエ電の電源モジュールの接続不良といったところだ。電話機本体には故障はない。昭和の黒電話なら電源なんてそもそも要らなかったのに不便な世の中になったものだなと思い、さて、どうしたものかと考えた。適当な電源モジュールをつなげるか、それともこの機に電話機本体を買い換えるか。そして、なんとなく最近のイエ電の電話機のカタログを見て、なんか怪しいキノコの森に入ったような困惑感に捉えられた。なんだこれ。 ほとんどのイエ電の電話機の売り文句が、迷惑電話撃退なのである。あれとかこれとか。相手に名乗らせるメッセージボタンとか、この電話は録音していますという警告メッセージ機能とか。偽のドアベルが鳴る機能というのもあった。「あ、ちょっとお客様がいらっしゃったようで」という言い訳用なのだろう。 考えてみたら、イエ電に求められる最大の機能は、コミュケーション遮断の機能なんだろうな、というあたりで、