小社が2012年5月に刊行いたしました深井智朗氏の著書『ヴァイマールの聖なる政治的精神──ドイツ・ナショナリズムとプロテスタンティズム』(以下、本書)を、絶版とし、可能な限り回収することを、本日、社として決定いたしましたので、謹告いたします。 2019年5月10日に公表されました東洋英和女学院大学調査委員会の報告書(以下、報告書)によりますと、本書には、研究上の不正行為にもとづく記述が含まれていること、具体的には、本書の第4章で紹介されている神学者カール・レーフラーなる人物、およびその人物が著したとされる論文は、いずれもその存在を確認できず、深井氏による捏造であると認定されました。