プロ10年目で自身初のホームラン王に輝いてから26年が経った。39歳で2度目のホームラン王になったのは15年前。中日と楽天、セ・パ両リーグでタイトルを手にした山崎武司氏は、時が流れる早さとともに、日本人長距離打者の進化を感じている。 「今の若い選手たちは、昔と比較にならないくらい技術が高くて驚かされます。高卒でプロに入った打者が、数年で一軍の戦力になるのが珍しくないほど対応力に長けています。昔と格段に違う、違い過ぎるほど違います」 山崎自身の現役時代より、技術が上がっていると断言 今シーズン、日本ではプロ5年目、22歳のヤクルト・村上宗隆内野手がホームラン争いを独走し、次々と新たな記録を打ち立てている。5打席連続ホームラン、史上最速での通算150号到達、史上最年少50号。現実味を帯びている三冠王を手にすれば、ロッテ時代に達成した落合博満氏の28歳を大幅に更新する。